直感を使いこないしてマーケティングの精度を上げるには

直感を使いこないしてマーケティングの精度を上げるには

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あなたは、自分の直感が正しい、と信じることは出来るでしょうか。

ある特定の人々は、恐れずに直感のまま突き進みます。
そして、上手く行ったり痛い目にあったりします。

あるいは、直感、という根拠を出して、妙な説得力を醸し出すことがあります。
例えば、
「女の勘」
とか…。

定義【直感】
推理・考察など論理的思考によらず,感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。

定義【勘】
物事の意味やよしあしを直感的に感じとり、判断する能力。

要するに、論理的検証や過程をすっ飛ばして、結論を出すことを意味することのようです。
では、なぜ直感で結論が出せるのでしょうか。

その背景にあるのは、その答えを出すための「情報」をどれだけ蓄積してきたか、に掛かっています。

ものの例です。
天気予報の精度は、情報量に比例します。
情報量が多ければ多いほど、より正確な予報を出すことができます。
又聞きなので本当かどうかはわかりません。
今の時代は100%完全な予報を出すことが出来るのだそうです。
ただ、100%完全な予報をするには、必要な情報量をインプットした上でコンピューターで演算しなければならないのですが、今の時代のコンピューター性能では、演算が終わる頃には「予報の対象となる日」から3日過ぎているらしいのですが…

情報とは、書籍などから学ぶ情報もあれば、体験の蓄積も含まれます。
「女の勘」
など、まさに体験の蓄積なのでしょう。
何かの本で見かけた、12歳の女の子が「女の勘」と言っているセリフがありますが…これは、ただのハッタリまたは、大人の使っているセリフをマネてみたくなっただけ。
身も蓋もないですが、一般論として年齢を重ねた女性の方が女の勘の精度は高くなることでしょう。

ただ、直感は直感です。
過程を飛ばしている以上、信ぴょう性がありません。
重要な決断を全て、直感でこなしている人がいれば…少々近寄りがたい人となっていくのもやむを得ないでしょう。

だからといって、直感がダメ、というわけではありません。
ビジネスにおいては、「直感」を「直感」のままでは使いづらいことでしょう。

例えば、私がコンサルティングをする時に、
「そのプランはやめたほうがいいですね」
と言ったとします。理由を聞かれて
「直感です」
と答えたら…その時点で私の評価は地を這うことになるでしょう。

だからといって、私がコンサルティングで直感を使っていない、というわけではありません。
むしろ、かなり多用しています。

そこで、今日はビジネスにおいて直感を使いこなすにはどうしたらいいのか、です。

例えば、ある人が弁護士を探していたとします。
難しい案件だったので、腕利きの弁護士をやとって、報酬は十分に払う用意もしていました。
そんな中、ある弁護士と会って話をしたところ、その弁護士の印象はとても良かったそうです。
弁護士の印象は良かったのですが…それでも、なぜかその弁護士で「決める」事ができなかったのだとか。

何かの直感が働いているのでしょう。
弁護士側からしてみたら、
「直感であなたはダメだと思いました」
と言われるようなものですから、非常に迷惑な話でしょう。
とはいえ、その時にはなぜ「ダメ」なのかがわからなかったのです。

しばらくして、その直感の理由がわかったのだとか。
それはその法律事務所が「静か」だったからだそうです。
事務機器の稼働する音…例えばプリンターの印刷音、電話の呼出音、事務員の話し声…。
そういったものはなく、受付の人も、のんびり雑誌を読んでいたのだとか。

つまり、忙しく稼働している事務所ではない、ということです。
忙しくない、ということは、「件数を多くこなしている事務所ではない」ということになります。
結果として、「経験値が多い弁護してはない」ことになります。

よって。
今抱えている自分の難しい案件を任せるに足りる力量かどうかは疑わしい。
ということになります。

これらの論理の過程を全てかっ飛ばして、
「何かピンと来ない」
という結論にたどり着いた、ということになります。

ここまで書けば、わかったのではないでしょうか。
直感を研くには、感じたことをいかに「言語化」できるかとうか。これに懸かっています。

その依頼者が見かけた、感じた何かを言語化することで、論理展開をして、結論に落としこむ。
これをきちんと繰り返すことによって、直感は磨かれるのです。

直感を研くこと、そのものが目的ではありません。
マーケティングにおいては、その戦略の精度を上げるために必要となってくるのです。

例えば、あるマーケティングキャンペーンがあるとします。
その時に、
「ん?これは何かがまずいぞ」
という直感が働いたとします。

まずいままキャンペーンを展開して、本当にまずい結果になっては困ります。
ですので、そのまずい原因を特定して改善しなければなりません。
その時に「直感」のままでは「まずい原因」を特定できないのです。

日頃から、情報(体験含む)を蓄積すること。
直感が作動したら、言語化すること。
この2つを繰り返してください。

それが、直感や…そしてマーケティングキャンペーン等の精度を高める日常的な訓練となります。

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