立地と価格帯の相関関係から学べること

立地と価格帯の相関関係から学べること

立地と価格帯の相関関係から学べること
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あなたはビジネスホテルを利用する時に、何を重視するでしょうか。
もちろん、コスト…すなわち、料金も重要でしょう。
あるいは、立地も重要でしょう。

では、この2つは両立するでしょうか。

例えば、東京駅から徒歩2分の場所にホテルがあるとします。
…このホテルは低コストになるでしょうか。

言うまでもありませんが、東京駅近辺ともなれば、地価が莫大な金額となります。
私が住んでいる町のように、ちょっと外れれば土地の価格の桁が片手の指の数で収まるような価格とは違うのです(※坪単価ではなく土地全体の評価額です)

坪単価がいくらなのかは調べませんが、国内有数の高額地域であることは想像に難くないでしょう。
そんな地域でホテルを開業するとしたら、ビルの購入費用または支払家賃はどうしても高くなります。

地価が高ければ高いほどコストがかかる以上、安売りはできません。

安っぽい話で恐縮ですが、
「安い、早い、うまい」
で有名な吉野家。

基本的に全国どこの店舗でも同じメニューであれば同じ価格…だと思っていました。

ところが、空港内の吉野家は、牛丼の値段が他の店舗より50円高かったのです。
空港内ともなれば支払家賃が高いので、その分商品価格に跳ね返るのです。

話を戻します。
ビジネスホテルの場合、主要ターミナル駅から近ければ近いほど便利ですが、近いければ近いほど価格が上がる、というのがひとつの道理です。

このように価格と立地には一定に相関関係があるのです。

…では、価格を抑えて、より利便性を高めるにはどうしたらいいでしょか。
ちょっと考えてみてください。

いかがでしょうか。
なにかアイディアは出てきたでしょうか。

仮に出てこなかった場合、その「出てこない」ということから何か学べるかもしれません。
きっとあなたも一度や二度は聞いたことはあるでしょう。
もしかしたら、実際に体験しているかもしれません。
それでも出てこない、ということであれば、
「あ、これが盲点なんだな」
と実感するかもしれません。

他にも解決策はあるかもしれませんが、ひとつの方法として無料送迎バスというものがあります。

例えば、WEBサイトでこのように書いてあったらどうでしょうか。
「東京駅から徒歩25分」
利用したいと思うでしょうか。

雨の日や夜遅く疲れきった時間帯に25分も歩きたくありません。
だからといって、

「東京駅からタクシーで7分」」

とあった場合「安く抑えたい」場合においては、論外でしょう。

では。
「東京駅から無料送迎バスで7分。時刻表はこちら」
などと書いてあったらどうでしょうか。

もちろん、東京駅から徒歩2分というホテルのほうがずっと利便性は高いでしょう。
ですが、無料送迎がある…ということであれば、バスの本数や時間に酔っては、選択肢として候補に入ってくるのではないでしょうか。

実際に、車のリース代、維持費、運転手の人件費などを計算しないとなんとも言えませんが。
ホテル側としては、駅そばの非常に高価格帯の土地や賃料で営業するよりも、無料送迎バスを運行したほうが、価格帯は安くなる…と思われます。

例えば、羽田空港付近のビジネスホテルであれば、空港までの無料送迎サービスがあるビジネスホテルが多々あります。
このような地域では、差別化…というよりは、ライバルに差を付けられないように、無料送迎サービスは必要ということなのでしょう。

今回私が利用したのは、東横イン。
東横インといえば、ホテル名に「東横イン◯☓駅前」というものをよく見かけます。
…実際には「駅馬」などと書いてあっても、駅から8分位歩いて、「うそつけ〜!!」などと思ったことがあるにはあります。

ただ、個人的には気に入っており、よく利用しています。

例えば、東京駅近辺でホテルを取りたい、と思ったとします。
その時に、東京駅すぐそばに東横インがないとします。
すると、付近の駅から近いホテルを探すことになります。この場合は
「東横イン」
以外の選択肢が浮上します。東横インにとってみれば、競合に顧客が流れることになるのです。

しかし、無料送迎サービスがあれば、東横インも選択肢に入るのです。
実際、この無料送迎サービスによって、一見すると少々不便な立地だと思っても、十分に利用できるため、何度も利用しています。

このようにして、無料送迎サービスによって顧客流出を防ぐことができるのです。

最後に。
おそらく、無料送迎バス、というもの自体は聞いたことや見たことがあるでしょう。あるいは利用したこともあるでしょう。

その目の前のものに対して、その意味を掘り下げていく、ということに学びがあります。
「なぜ無料なのか」
「なぜ送迎バスなのか」
そういったことを掘り下げて考えてみることによって、学びがあるのです。
その考察や推測の結果が正しいかどうか…はさほど問題ではありません。
実際に考えることが、力になるのです。

今回は、立地を良くすると値段が上がる、という問題に対して別の解決方法がある、という話にまとめることができます。
ここで考察しておくことで、
「相反するこの問題をどう解決したらいいのだろうか」
という考察の手がかりになるかもしれません。

例えば、良い素材を使いながら、価格帯を抑えるにはどうしたら良いか…という問いに対して、
「無理!」
と思考をシャットアウトしてしまうかもしれません。

ですが、無料送迎というものに対して考察をしておくと、
「無理かもしれないけど、でも無料送迎という相反する問題を解決する手がかりもあるし、ちょっと考えてみるか…」
と思えるのです。

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