脱コモディティ化戦略

脱コモディティ化戦略

脱コモディティ化戦略
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ここしばらく、コピーライティングの音声コンテンツをいくつか聞いています。

以前の苦い経験があり、なるべく超一流や業界のグルからしか学ばないように心がけていました。
ですが、ちょっとしたきっかけもあり、久々に様々なコピーライターの体験談としての講演を聞いていました。

そこで…何となく思うことが合ったので、自分の脳内を整理することも兼ねて、今日のテーマとします。

ちょっと想像してみてください。
あなたが、コピーライターに、セールスコピーを依頼するとした場合、誰に頼みたいと思うでしょうか。

例えば、アメリカの超一流コピーライターである、ダン・ケネディや、ジョン・カールトンなどに頼みたいと思うでしょうか。

おそらく、そうは思わないでしょう。
あなたがダン・ケネディやジョン・カールトンについてどこまでご存知かどうかはともかく、着手金だけで、数千万円掛かる…と言われたら、ちょっと考えてしまうのではないでしょうか。
(もちろん、支払った額以上の収益をもたらすだけの実力と実績があるのは言うまでもありませんが…)

そもそも、言葉が通じないでしょう。

ならば、日本国内だったら誰に頼むでしょうか。

日本でもトップクラスのコピーライターである、かのダイレクト出版の小川さんや寺本さんに頼むでしょうか。
おそらくですが、引き受けてもらえることはないでしょう。
彼らクラスになってしまうと、コピーライティング報酬をもらうよりも、自分の事業でコピーを書いて売上を上げたほうが、ずっと収益が上がるからです。

もやは、あのレベルになってしまうと、報酬をもらってコピーを書くのは割に合わない状態になってしまいます。

ですので、現在クライアントを取って、コピーを書いているセールスコピーライターを探して依頼する…というのが現実的でしょう。

では、それらのセールスコピーライターは、これまでに名前を出した方々よりも優れたコピーを書くのでしょうか。
おそらく、到底及ばないでしょう。

ですので、回りくどい表現ですが、知識やスキル【だけ】で、何かを専門家に依頼する…ということは、あまりなさそうです。

では報酬が安ければいい…ということになるのでしょうか。

これも違います。

外注下請けサイトなどで、登録することによって仕事を獲得することができるサービスがあります。

WEBのランディングページを「納期3日、報酬5000円」で受ける人もいるらしいです。
それって…ランディングページとしての目的を達成することが出来るのでしょうか。

高ければ手が出ません。
ですが、安いからといって、それでもいい…というわけでもないでしょう。

ならば…何を決め手に、人は専門家に依頼をするのでしょうか。

結論としては
「この人にお願いしたい」
と思わせる何かがあればいい…ということになります。

逆に、それがないと
「コモディティ化」
してしまうことになります。

コモディティとは、大量消費財ともいい、個性もないもない、大量生産されたものを意味します。
例えば、トイレットペーパー。
あれには、別に個性も何もありません。
シングルとダブルの違いがあるとか、ミシン目がついているついていないとか、せいぜいそんなものでしょう。
どのトイレットペーパーを使ったとしても効果効能は大きく変わるわけではありません。
まさに、
「どれでもいい」
状態、それがコモディティ化です。

コモディティ化すると、決め手は値段…となっていきます。
価格競争力のある大手が勝ち抜いていきます。

これが、物だけではなく、サービス業も、コモディティ化が進んでいます。
典型的には、士業などでしょう。

少し前に流行りましたが、
「2020年には消滅する仕事」
として、士業も出ていました。

基本的に、多くの士業では、何かを依頼した際に、得られる結果は変わりません。
むしろ変わってはいけないところもあります。
例えば、司法書士に不動産の名義変更を依頼した場合、事務所によってその名義変更の結果が変わってしまう…というわけにはいかないでしょう。

また、弁護士などは、腕によって結果に差がでます。
凄腕弁護士であれば、傑出した腕と実績で、コモディティ化を脱せます。
ですが…そうではない場合、弁護士として、実績もスキルも、そこまで大きな差が付くわけではありません。
やはり、コモディティ化という状況は起こりえます。

カウンセラーやコーチ、整体師等も、コモディティ化してしまう危険性はいくらでもあります。

ではどうしたら良いのか。
結論はすでに述べています。
「この人にお願いしたい」
と思ってもらえるようにすることです。

「じゃあ、具体的にどうすれば『この人にお願いしたい』と思ってもらえるようになるか」
という問い…これは、ある意味ナンセンスです。
なぜなら、その問い自体が、コモディティ化まっしぐらだからです。

何かテクニックを駆使すればそれで済むのであれば、誰もがそのテクニックを弄します。
その結果差がつかなくなり、コモディティ化に繋がるのです。

だからこそ、それでも敢えてどうすれば良いのかを答えるならば…
考え続けて、思ったことを実践するしかないでしょう。

その上で、敢えてここで述べておくことがあります。
人間関係は鏡だとよく言われます。
「鏡の法則」などという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

目の前の人に対して自分が感じる何かは、自分の中の何かの要素を反映しています。
それを以て鏡、などと表現しているのでしょう。

そのような考え方で、コモディティについて考えてみると、興味深い仮説が出てきます。

単純に、誰かからコモディティ化扱いされる…ということは…それを鏡の法則に基づいて分析するならば。
自分自身が、目の前の人をコモディティ化扱いしている、ということに他ならないのです。

お客様。
顧客。
クライアント。
この手の言葉で、十把一からげにしているから、顧客側からも、十把一からげに、扱われるのです。

だからこそ…目の前の人を、他の誰でもない、「その人」として扱うならば、あなたも「他の誰でもないあなた」として見てもらえる…ということになるでしょう。

コモディティ化して、価格競争にうんざりしているならば。
一度考えてみてください。
顧客のことを一人の人間として、その個性や在り方まできちんと見て扱っているでしょうか。
きっと、まだできることはあるのではないでしょうか。

今日は敢えて具体的な解説をしませんでした。
なぜなら、「具体策」を書くことで、それすらもコモディティ化しかねないからです。
今日のアイディアを元に、あなたなりに考えてできることを実践してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
とはいえ、コモディティ化する原因は他にあるかもしれません。
一度こちらをご覧ください。

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