負荷を掛けてスキルを磨くことの価値

負荷を掛けてスキルを磨くことの価値

負荷を掛けてスキルを磨くことの価値
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今日は、日中にプロ野球のテレビ中継を見ていました。
日本ハム対中日戦です。

二刀流で有名な、速球派の大谷投手が8回まで投げ、無失点。

野球に詳しくない方のために簡単に解説しますと、大谷投手は、球速が時速163キロというプロ野球記録保持者です(本日現在)。

たまに投げる球が速いのではなく、どの球も基本的に速い傾向にあります。

速ければ打たれない…という単純なものではないでのでしょうが、ここ数試合は球速が増しており、成績も良いようです。

今日も、ヒットは打たれることはあっても失点することなく8回まで投げて、3点リードのまま降板しました。
9回に登板した投手が、たて続けにヒットを打たれ、2失点し、ストライクを投げることもできなくなり、降板してきました。

見ていた身としては、
「こいつ、何しに出てきたの?」
という感じでしたが、ふと違う視点で考えてみると、興味深い点があります。

というのも、この投手は、
「大谷投手の後を投げるのは嫌だ」
というコメントを言っていたのだとか。

なぜなら、その投手も割と速球派。
ただし、大谷投手のように160キロ台の球を投げることはできません。

言葉を選ばずに、極めて失礼な表現をするならば、
「大谷投手の劣化版」
のような投手…ということになります。
(もちろん、様々な違いや持ち味があるのでしょうけど、詳細は省略します)

つまり、150キロ台後半〜160キロ台の球を投げる大谷投手に目がなれたバッターの後に出てきた、より遅い「速球派」の投手には対応しやすかった…ということなのでしょう。

速いスピードに目が慣れたら、その速さよりも遅いスピードには対応しやすくなる。
これは、野球に限ったことではありません。

普通免許を持っている人は、多かれ少なかれ経験しているのではないでしょうか。
それは、高速道路。
一般道から高速道路に乗り、アクセルを踏み込んでスピードを上げていくと、はじめは非常にスピード感があるように思えます。
しばらく走るとそのスピード感に慣れてきます。
その後、高速道路を降りて、一般道に戻ると…一般道で走るスピードが非常に遅くなるように感じます。
気がつけば、すぐに制限速度を大幅に超えてしまう…なんてこともあります。

それを狙って、インターチェンジ付近で待ち伏せしているパトカーも、たまに見かけます。

パトカーはさておき、高速道路のスピード感に慣れると、一般道のスピードは遅くなる、ということです。

このより速いスピードを「負荷」と言い換えると、また違った観点になっていきます。
仕事をしていて「非常にキツイ」と思うことはいっぱいあるかもしれません。
それでも、
「もうダメだ、これ以上耐えられない!!」
と思う体験は、それほど多くないのではないでしょうか。

おそらく、
「本当にキツイけれど…あの時よりはまだマシだ」
と思うのではないでしょうか。

過去の、よりキツイ体験と比較して、「キツイけどまだ大丈夫」と比較している、ということです。

これには、プラスとマイナスがあります。
プラス面は、過去に非常に高負荷を体験しておくことで、そこまでにいたらない高負荷であれば、比較的耐えやすい、ということになります。
具体的には、これまでの中で最もキツイ体験を100という数値にするとします。
すると、80、90くらいは比較的容易に耐えられるということです。

一方デメリットもあります。
100を最高限度の負荷とした場合、95とか98に近い状態になるのを無意識に避けたくなります。
当たり前です。キツイのが好きだというマゾの人間など…きっとそれほど多くないでしょうから。

それ以上に、その人の可能性が、120かもしれなければ150かも知れないならば、過去のキツイ体験を無意識に「自分の限界」と捉えてしまうことにより、自分の可能性を閉ざすことになるのです。

あくまでも個人的な考えです。
人生において、一時期は非常に苦労する、キツイ体験をすることは必要です。
それも、時間的に集中して体験することが必要でしょう。
その体験をすることで、自信にもつながります。

そして、このキツイ体験の仕方の一つとして、ビジネスにおいては起業時。
あるいは、何か特定のスキルを徹底的に身に付ける時ではないでしょうか。

130キロとか140キロの球ばかりを売っていたら、160キロの球は打てません。
でも、160キロの球で何度も空振りしていれば、150キロの球に対応できるようになります。

同じように、あなたも最近
「自分の限界に挑戦していない」
と思えるならば、何か負荷をかけてみてください。
それは肉体的な負荷でも精神的な負荷でも何でも構いません。

新しいことに挑戦して、何か違うことを学んでみてください。

最後に。
新しいことに挑戦するときに注意すべきこと。
それは最初から完璧にやろうとしないことです。

例えば私の場合。
新しいテーマを学ぶとします。
オーディオ学習をするにあたって、これまでは2〜3倍速で聴いていました。
それを4倍速に上げる…という感じです。
4倍速に上げてしまうと、当然慣れるまでは聞き取れません。
ですが、4倍速から3.5倍速に下げれば、遅く感じます。
これで、今までよりも早く学ぶことができるようになるのです。
4倍速で2回聴けば、復習と早く聴いて学ぶスキルを一挙両得です。

最初から上手くやろうとしないでください。。
その上で、負荷を掛けてみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

 

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