たまたま、あるセールスのメールを開いたところ、くじ引き付きでした。
ネットの技術の発達により、クリックすると、回転抽選器…いわゆるガラガラがアニメーションで出てきます。
その上で、当落選がわかる、という仕組みです。
なんとなく、その回転抽選器をクリックしてみたところ…
下に、
「この抽選は、下記メルマガに登録することを条件としています」
といった文言が小さく書いてありました。
もちろん、抽選である以上、何らかの賞品が用意されています。
仕組みとしては、そのメルマガ登録を「広告宣伝代」としてメルマガ発行者に支払いをしてもらいます。
その上で、その支払の一部から、当選用の賞品を用意する、ということなのでしょう。
このプロモーションに、どれだけの意味があるのか。
それが、今日のテーマ「リストの価値と質」です。
今回の、抽選の代償としてのメルマガ登録。
ある意味、最悪のプロモーションといってもいいかもしれません。
そもそも、ここでいうリストとは何でしょうか。
分類の仕方にもよりますが、すでに購入してくれた顧客だけに絞るならば、
「顧客リスト」
となります。
あなたの会社の商品やサービスに対して何らかの興味を持っているものの、まだ購入したことがない人だけならば、
「見込み客リスト」
となります。
では、先ほどの抽選の代償として獲得するメールアドレスは、
「見込み客リスト」
と言えるのでしょうか。
繰り返します。
「あなたの会社の商品やサービスに対して何らかの興味を持っている」
ことが、
「見込み客リスト」
の条件です。
抽選に惹かれてクリックして、自動登録されたメールアドレス。
これはあなたの会社の商品やサービスに興味を持っていると言えるのでしょうか。
興味以前に、
「そもそも知らない」
のではないでしょうか。
そして、知らない人からメルマガが届いたら、どうなるでしょうか。
単なるスパムメール扱いされて終わるだけならまだマシかもしれません。
ひどい場合には、クレームになります。
クレームの結果、罵詈雑言が寄せられたり…あるいはしかるべき公的機関に通報されたりしたら、面倒極まりない話となります。
そんな、厄介者を引き込むような真似を、
「わざわざ広告費を払って」
行っている、ということになります。
このようなリストには価値が無いのです。
では、どうすればいいのか。
あなたの商品やサービスに興味を持ってもらうようにプロモーションをして、その結果メールアドレス等の個人情報を獲得すればいいのです。
具体的には、無料レポート、無料動画コンテンツなどと引き換えに、メールアドレスを登録してもらう、などがあります。
その上で、一定程度、コンテンツを提供し続けることで、顧客との関係性を維持したり、信頼関係を築いた上で、セールスを行う、ということになります。
1ヶ月に1回送られてくるようなメルマガなどでは、関係性の構築にはならないでしょう。
まして、何らかの新規プロモーションのために、一時期大量に送られてきて、そのプロモーションが終わったら、ぱたっと送られてこなくメルマガは…単なるスパムでしょう。
定期的に、顧客とのコミュニケーションを維持して、関係性を構築できている。
そんなリストこそが、高い反応を引き出せる、価値あるリストとなるのです。
余談です。
今回のイラストである、回転抽選器。
正式名称を、新井式廻轉抽籤器というのだそうです。
きちんと特許もとっているのだとか。
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