会社経営において一時の敗北は永久の敗北ではないという話

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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は…
会社経営をしている方であれば,
頭の片隅に入れておいたほうがいい…

 

 

普段…正直言えば
目を背けたくなるような話を
お伝えします。

 

 

ただ…
それでも
最後までご覧いただくことで,
少しでも安堵していただければ
幸いです。

 

 

 

さて,
さきほど目にした
ニュースの話題です。

 

 

いつもより,
若干長めですが…
最後までお付き合いください。

 

 

 

コロナのせいにしてはいけない

 

 

 

 

エアアジア・ジャパン、事業断念へ…コロナ禍で経営悪化

格安航空会社(LCC)「エアアジア・ジャパン」が、
事業継続を断念する方向で調整に入ったことがわかった。
新型コロナウイルスの感染拡大で、
旅行需要が低迷していることが要因とみられる。

9/30(水) 10:04
読売新聞オンライン

 

 

 

エアアジアといえば
インパクトがあったのは,
CEOからの
メッセージでしょう。

 

 

 

メルマガに書いて,
ブログには書いていないのですが。

 

 

CEOから
お詫びのメッセージと称して,

 

 

腕組みして
上から見下すような
にらみつけるような
写真をメールで送ってきた
ことがあったのです。

 

 

 

私はエアアジアに
恨みでも買ったのだろうか…
なんて思いましたね。

 

 

 

 

まさしく般若の形相とも言える
にらみつける顔写真を
顧客にばらまいてきた時点で,
まあ,いつかはこんな日も来るだろう
とはうすうす思っていましたが。

 

 

 

それはさておき。

 

そもそも,
今回はコロナのせい…と
断定してもいいのでしょうか。

 

 

私自身
エアアジアは
たまに使っていました。

 

 

たまに,です。

 

 

なぜか。

 

 

LCCとして,
一定の航路を
利用するにあたって…

 

 

当然ですが,
他社もその航路は
あるのです。

 

 

例えば,
札幌新千歳空港と
名古屋の中部国際空港間の
フライトに関しては…

 

私の認識では,

 

エアアジアの他に,
ジェットスター航空
北海道国際航空(エアドゥ)
スカイマークエアラインズ

 

 

があるわけですね。
昔はバニラエアなんてもの
もあったかと思います。
今は,ピーチ・アビエーションに
統合されて,
新千歳空港と中部国際空港間の
フライトはありませが。

 

 

LCCの他にも
フルキャリアとして,
全日空や日本航空があり…
もちろん,コスト面では
LCCよりは高いですが。

 

 

ただ,
「宿泊付きのセットプラン」
だったら,
LCCとホテルを個別に頼むよりも,
安かったり…
価格がさほど変わらなかったり…

 

 

ということもあります。

 

 

ということは,

 

 

「コロナのせい」

なんて言ってしまうと
それで思考停止して
話が終わるのですが。

 

 

 

エアアジアは,
これらの
「競合」
を相手に戦って
勝てなかった…
ということを意味します。

 

 

 

エアアジアを「たまに」使う理由

 

 

 

私は
「エアアジア」
をたまに使っていましたが,
「たまに」
なのは…

 

時間とコストなどを
いろいろと比較検討して…

「最後の手段」

 

でエアアジアを使っていたからです。

 

もちろん,
上述のCEOの不愉快な顔写真も
影響はしていますが。

 

それ以上に,
予約システムが使いづらい。

 

理由もなくカードが通らなかったり…

 

 

諦めて他社で予約すると,
何の問題もなく
そのカードは通るわけです。

 

 

あるいは
重くてページの変遷に5分とか
かかるわけですね。

 

 

忍耐強く30分くらい掛けて
最終確認画面に到達して…
そこでスタート画面に戻されたり。

 

その度に,

「こんな会社,
 二度と予約したくない」

と思ったものです。

 

 

どうしても時間と空席の関係で,
やむを得ず,エアアジアで
予約しようとして…
その度に後悔するのです。

 

 

だから,
エアアジアは
「最後の手段」
だったわけですね。

 

最後の手段ですから…

 

 

北海道から名古屋に行くにあたって,

 

ピーチ・アビエーションで,
新千歳空港から関西国際空港に飛んで,
そこから高速バスで名古屋に向かう
ルートとか。

 

あるいは,
苫小牧港からフェリーで
3日掛けて名古屋港に向かうルートと
「同列」
で検討していたわけです。

 

 

上述の記事では
「旅行需要の低迷」
なんて書いてありましたが。

 

 

旅行客ではなく,
「ビジネス」利用の客…
出張などの「リピート頻度」が
多く見込める客こそ,
こんな予約に不便な会社を忌避して
当然でしょう。

 

 

そして。
本当にコロナが原因だったら,
他のLCCも連鎖反応的に
倒産していても
おかしくはないでしょう。

 

 

 

論調として,
「他の航空会社も…」
みたいな雰囲気を出して
倒産しても仕方がない…
と見せかけていますが。

 

きっと,
債権者対策でしょうね。

 

 

 

倒産手続きをスムーズに
すすめるには,
コロナのせいにしておくことは
都合がよかったですから。

 

 

ですが,
ここで言えるのは…

 

 

ジェットスターは
コロナの影響で倒産していません。

 

スカイマークエアラインズも
コロナの影響で倒産していません。

 

北海道国際航空も
コロナの影響で倒産していません。

 

エアアジアは,
コロナの影響で事業継続を
断念しました。

 

 

今後,
他社が倒産することは
あったとしても…

 

 

一番最初に倒産したのは,
エアアジアだということですね。

 

 

 

コロナはきっかけであり,
倒産すべくして倒産した
会社だということなのでしょう。

 

 

 

 

「死体蹴り」
はここまでにします。

 

 

コロナのせい…と
思考停止してほしくないので,
ここまで書きましたが。

 

 

今日お伝えしたいのは,
ここから先の話です。

 

 

 

 

継続よりも大事なこと

 

 

 

もちろん,
正常な状態で
会社を維持して守っていく。
それは大事なことです。

 

 

ですが,
コロナは影響であり,
きっかけとはいえ…

 

もちろん,
他社もダメージを
被っているわけです。

 

 

いずれは,
他も会社も…
なんてことはあるかもしれません。

 

 

 

が。

 

 

ちょっと思い出して
ほしいことがあります。

 

 

 

上述の航空会社ですが。

 

 

JALこと日本航空。
倒産していますよね。

 

 

倒産という言葉は,
ここでは一般用語です。

 

いわゆる
破産
会社更生
民事再生
など,
様々な用語はありますが,
ひとくくりに倒産と表現しています。

 

話を戻します。

 

JAL…倒産しましたよね。
株券が紙切れになって,
揉めにもめた債権者集会の様子の報道
を目にした記憶に残っている方も
いらっしゃるでしょう。

 

 

スカイマーク。
これも倒産していましたよね。

 

エアバスの契約の兼ね合いだったり…
他にも様々な要因が絡んで…

 

 

末期には,
CAにミニスカートを着用させて,
社長の周りに侍らしている写真が
ネットに出回っていました。

 

 

スカイマークも倒産しました。

 

 

では…次。
北海道の翼。
エアドゥこと,北海道国際航空。

 

これも…
倒産しました。

 

 

2002年に
民事再生手続きに入っています。

 

 

さて。
JALも
スカイマークも
エアドゥも…

 

今日も日本の空を飛んでいます。

 

 

もちろん,
「事業継続断念」

「再生」
を同一次元で論ずるのは
かなり乱暴ではありますが。

 

 

それでも,
再生できた会社は,
コロナ第一波をしのいで,
今日も乗客を乗せて
日本の空を飛んでいるのです。

 

 

別の業界まで出せば
きりがないのでやめておきますが。

 

 

一度は倒産を受け入れいて,
法的手続きなり私的整理なり…
これを経て,
会社を立て直した…

 

そんな会社はいくらでもあります。

 

 

では,
「手続き面」
とが,
「具体論」
ではなく…

 

このような
「敗北を受け入れて
会社を立て直す」
要因になるのは
何でしょうか。

 

 

身もふたもないですが,
社長のメンツやプライド
体裁や体面であることが多い。

 

 

まあ,
プライドを捨てて
会社を立て直せ
なんて説教を垂れる
そんな論調ではありません。

 

 

 

そうではなく…
なんでそんな
メンツやプライドで
「身を守らなければいけないのか」
ということ。

 

 

風評でしょうね。

 

 

経営をしたことがないような
輩が…

 

陰口を叩いて,

 

「ざまあみろ」

 

なんて言ったりするわけです。

 

 

そういう
部外者の批判・非難から
身を守るために…
体面で「意地を張って」
最適なタイミングで
再生のチャンスを
逃してしまい…

 

あがき続けた挙げ句に…
柱にロープを吊って…

 

なんて最悪の事態を
選んでしまうことも
ありうるわけです。

 

 

 

雑魚相手に気にする必要はない

 

 

今日私があなたにお伝えしたいのは,

 

 

経営すらしたことがない
有象無象の雑魚どもが,
経営者としての責任を背負って
日々戦い続けたあなたに対して,
なにか言ったところで…

 

あなたを傷つけることなど
ない,という話です。

 

1歳児が…
かんしゃく起こして
あなたのことを蹴飛ばしたら…
まあ,痛いでしょう。
でも痛いだけ。

 

 

打撲したり骨にヒビが入ったり…
そんな「負傷する事態」には
なりません。

 

同じように,
社長として日々全力で
責任を負いながら活動してきた人が…
社長をやったことのない人から
批判を浴びたところで…

 

 

腹は立つでしょうし,
嫌な思いもするでしょうが…

 

 

でも,傷つくことでもないし,
気にすることのほどでは
ないということです。

 

 

ですので,
「部外者が何を言おうと」
やるべきことをやればいい。

 

 

ここでいう
やるべきこととは…
最悪の事態を見据えて,
会社を立て直す決断も含まれます。

 

 

多くの場合,
批判する人は,
「部外者」
「無関係の人」

「無責任に好き放題言いたいことを言っている」
だけの話です。

 

だから…
誰がなんと言おうと,
やるべきことをやる。

 

その結果…

 

今日も
日本の空を
エアアジア以外の
飛行機が飛んでいるのです。

 

 

そして…
スカイマークに乗る時
JALに乗る時
エアドゥに取る時…

 

あの会社,
一度倒産したからなぁ…

 

なんて思いながら乗る人なんて
そうそういないでしょう。

 

ということです。

 

一時の敗北は,
永久の敗北ではありません。

 

一時の敗北を受け入れて,
改善して再度立ち上がった会社が
長く生き残れる会社になるのでしょう。

 

あなたの会社が
敗北を受け入れるような状態になるのは
望ましくはないですが…

 

 

何らかの事象や現象により
一時の敗北が視野に入ってきたら…
今日のこの話を思い出して,
再度立ち上がる力になれましたら幸いです。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

追伸

エアアジアも…
今回を教訓に,
しっかりと改善すべきところを改善して
いつかまた日本の空を飛ぶ日が来ることを
願っています。

 

 

 

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