ちいさくなったっぽいシロノワールの話

ちいさくなったっぽいシロノワールの話

ちいさくなったっぽいシロノワールの話
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

ある人から聞いた話。

 

カップル破壊技というものが
あるらしいです。

 

仮にA男とB女が
つきあっているとして…

 

A男に横恋慕したC女が,
AとBを別れさせたい。

そんな時に使う小技です。

具体的には,

CがAに,

「B女のどんなところが好きですか?」

…と尋ねるのだとか。

仮に,そこで
Aが,

「優しいところ」

なんて答えたとします。

 

人間関係とか感情とか,
明確に言語化できるものでは
ないでしょう。

 

つまり,
言語化することで,
本人がその内容に縛られるのです。

 

関係を続けていけば,
疲れている時,しんどい時など,
Bさんの対応が冷たかったりすることは
どこかで出てくるでしょう。

 

その時に…

 

「優しいからBが好きなのに…
やさしくないじゃないか…」

 

ということで,
どんどん醒めていくんだとか。

 

さて,
なんでこんな話をしているか…というと,
とある人から,こんな話を
聞いたからです。

 

ということで,
ここからが今日のお題。

 

 

「なんかちっさくなった」

 

 

 

ご存知,今や全国チェーンで
有名になった,
コメダ珈琲。

 

…の,名物スイーツ,
シロノワール。

 

でかいことで有名ですね。

 

私も,
以前は,対面でコンサルティングを
していた時に…
いつも使っていたラウンジが使えず,
やむを得ず近場の喫茶店で…

 

そんな時に,
コメダ珈琲を利用したことは
何回かあります。

 

早めについて,
クライアントが来るのを待ちながら
ぼけーっとしていると…

 

店員が運ぶシロノワールの
大きさを見て,
ギョッとした記憶があります。

 

…その後…
(後ろ姿なので不確かですが)
小柄で華奢な女性が…
その巨大なシロノワールを
瞬く間に平らげて,
去っていくのを見て…

 

 

これって一人で完食できるものなのか…
そして,その完食までの速さ,
いろいろと驚愕した記憶があります。

 

別に,
シロノワールに限らず,
コメダのメニューは
どれもとんでもないサイズなので…

「初見殺し」

で有名ですね。

 

とあるコメダの店舗で

 

「初心者にオススメ」
とPOPで紹介していたメニューが,

 

コメダブレンド

カツパン

シロノワール

 

 

というセット。
その写真を投稿して

 

「正気か??」

 

とコメントがついて,
話題になりました。

 

 

とにかく量が多い,
コメダ珈琲。

 

…でした。

 

話を戻します。
ある人から聞いたのが…

「なんか,シロノワール…小さくなった」

…というボヤキ。

 

実際に写真を見せてもらいましたが…
まあ,写真ではよくわかりませんが。

 

要するに,
「小さくなった」
と感じる程度には
サイズダウンしたのでしょう。

 

※あくまでも主観による推測です。
以下,この前提で話をしていきます。

 

 

 

コメダ盛衰の行方

 

ステルス値上げ自体は…
(遺憾ではありますが)
今や,珍しいものでも
なんでもありません。

 

あ,またか…
という感じに思う方も
いるのではないでしょうか。

 

そして,
以前はステルス値上げ自体を
糾弾・批判する考え方も
多かったですが。

 

長引く不況,
日本経済の低迷,
終わらない戦争。

 

 

様々な要因により
諦念化しつつあります。

 

そのことの是非は
一旦脇に置くとして…

 

ステルス値上げが
社会的に許容されているから…
まあ,仕方ない…

 

となるのかもしれませんが。

 

でも…
コメダがそれをやってしまうと,
何が起きるのでしょうか。

 

「コメダといえば○○…」

 

この○○にはいろいろあるでしょう。
味や雰囲気,利便性…
様々なものはありますが。

 

間違いなくそのひとつに
「度を越した巨大なサイズ感」
があります。

 

ギョッとするような
大きなサイズだから…

 

たくさん食べたいとか
そういう問題とは別に,
どこかでワクワク感…
他にはない独特の感情がありました。

 

 

サイズ感が,
店のウリ,競合優位性…
ひいては,アイデンティティにまで
確立しつつあったわけです。

 

だからこそ,
ステルス値上げしてしまうと…

 

無意識にコメダを楽しみにしていた
一定の顧客が…

 

「でかいワクワク感が
コメダにあったのに…」

 

となって,
関係性に亀裂が入り,
顧客としての気持ちが醒めていく
リスクがあるということですね。

 

原材料の高騰。
このこと自体は,
コントロール外の要因です。

 

 

経営努力では
如何ともし難い問題です。

 

様々な何かを切り詰めて
価格と量を維持するのには
限度があります。

 

だから…
どうするのか。
そこに,選択肢があるのですが。

 

そこで,
「コメダならば」
一番やってはいけなかったのが,
ステルス値上げではないでしょうか。

 

正直に,窮状を伝え…

 

「このサイズ感を楽しみにしてくれる
顧客のために」

 

と大義名分を掲げて,
しっかり値上げしたほうが,
よほど良かったのではないでしょうか。

 

ステルス値上げによる客離れと,
正直な値上げによる客離れとでは,
どちらがどうなのか。
これをテストすることはできないので,
なんとも言えませんが,

 

 

実際に,
私自身が
このシロノワールを見て,
本当に小さくなったかどうかは
わからないので…

 

ここまではあくまでも,
私の推測の話です。

 

結果は…
この先,顧客が判断していくことでしょう。

 

今後の,コメダホールディングスの業績,
注視していきたいですね。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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