今日は,スターバックスコーヒーではなく,タリーズコーヒーの話です。
待ち合わせして,レジでアイスコーヒーを注文。
時間が13時を少し回った頃です。
店員は,
「お昼ごはんまだでしたら,いっしょにお昼ごはんはいかがですか?」
あまり機会がなくてタリーズコーヒーには言っていなかったのですが…この一言で,
「おお!」
と思った次第です。
…とりあえず,ランチは食べてきたので,
「結構です」
と断ったら,
「アイスコーヒー単品で,他にご注文はよろしいでしょうか」
ここで再び,
「おお!」
なぜなら,ランチセット以外でも,食い下がって追加注文を狙ってきているからです。
人を待たせていたので,少々イラッとしながらも,
「アイスコーヒーで」
ともう一度答えました。
会計した後,アイスコーヒーが出てくるのを待っている間,店員は次の顧客にも,同じように,
「お昼ごはんも一緒にいかがですか?」
と言っていました。
その顧客の声までは聞き流していましたが,リゾットかなにかがあるようです。
さて,ようやくアイスコーヒーを手に入れて,座席に座ると…
ちょっと離れたところで,手が空いた店員が,一生懸命
「呼び込み」
してました。
さすがに,私も会話に集中していたので,具体的になんと言って呼びかけしていたかまでは記憶に残ってません。
ですが…それでも,
「頑張って呼び込みしているなぁ」
という印象は残りました。
タリーズコーヒーにも,「おかわりコーヒー」の制度はあるようです。
ですので,そのレシートを持って,レジで並んでいると,今度は店員が直接売り込みを掛けてきました。
今日発売の,コーヒーの持ち帰り用セットかなにかです。
水出しコーヒーかなにかと,他にもいくか集めたセットです。
店員に,
「家でコーヒーは飲みますか?」
と訊かれたので,
「あまり自分で淹れては飲まないです」
と答えたら,
「じゃあ,これを買って,ぜひ淹れて飲んでみて下さい」
と食い下がってきました。
どこまで食い下がってくるのか,興味を覚えて,
「今日発売とのことですが,売れてますか?」
とこちらから質問。
この質問に意味はありません。
単に,話を逸らす方便です。
確か,
「それなりに…」
という答えだったような気がします。
そのタイミングで,前の人の会計が終わり,レジの前が空いたので,レジに進んで少し歩きました。
すると,
「それで,おひとついかがですか?」
とのこと。
この一言にはあっぱれです。
仕方ないので,
「荷物が重たくて,持って帰りたくないので結構です」
と,はっきりNOを突きつけました。
そしてレジでおかわりコーヒーを注文すると…
「150円でSサイズですが,50円追加でサイズをアップできます。いかがですか?」
ここにきて,更にアップセル。
ホント,徹底されています。
アイスコーヒー1杯で2時間以上しゃべり,のどが渇いていたので,一番大きいサイズにアップグレードしました。
そして…また別の方と話していると,
「水出しコーヒーの試飲」
まで。
徹底しています。
さて…正直,功罪はあるでしょう。
良いか悪いかはわかりません。
実際,私はうっとおしく感じました。
急いでいる時。
それとなく断っても,食い下がってくる様子。
面倒です。
それでも,セールスマインドとしては,素晴らしいと言わざるを得ません。
もちろん,もっと洗練されたセールストークを展開したほうがいい,もう少し…等など,改善の余地はあります。
それでも,個人的にはうっとおしく思っても,
「NO」
をもらうまで,きちんとクロージングを掛けてきた点は,見習わないと,と実感します。
あるいは,所々に,絶えることなくアップセルのトークを展開。
この姿勢も,もっと見習うべきだ,と感じます。
最後に。
本当に素晴らしいのは…これらの点を,特定のスタッフだけが行っているわけではない,ということです。
何人もいるスタッフから,アップセルとセールスの波状攻撃が続きました。
多くの売れないセールスマンが,拒絶を怖がってクロージングを掛けられない中で,この店の店員は,NOをもらうまできちんとクロージングを掛けてきました。
つまり,店舗として…そして会社として,このアップセルやセールスを行うことは徹底されている,ということです。
個ではなく,店舗一体となって,セールスを心がける。
これは本当に素晴らしいことです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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