まずはじめに、タイトルをよくご覧ください。
決して「簡単」とは書いていません。
「単純」と書いてあるだけです。
たとえるならば腕立て伏せを1000回やるようなものです。
あるいは、100キロ走るようなものです。
その行為自体は単純ですが、決して簡単にできることではありません。
今日はそんな話を1つ紹介します。
やることは簡単です。
セールスの時に、ひたすら話を聞くのです。
とにかく聞いて聞いて聞いて聞いて聴きまくって下さい。
もちろん、コミュニケーションは会話のキャッチボールでもあります。
一方的に聞いているだけではキャッチボールになりません。
ではどうすればいいのか。質問すればいいのです。
聞いて質問、聞いて質問。
これだけをずっとやって下さい。
これで売れます。
たったこれだけの話ではあるのですが、少し解説します。
人は、根源的な欲求として
「話したい」
し、
「聞いてもらいたい」
という欲求があります。
例えば、AさんとBさんが話をしているならば、AさんとBさんでは、戦争が起きます。
つまり、どちらがどれだけ話すのか、という時間の奪い合いです。
例えば会って話す時間が1時間あるならば、その1時間のうち、どれだけ話せるか…という見えない時間の争奪戦が起きています。
そこまでして、人は話をしたいし、聞きたいものなのです。
100人中100人全員がこのとおりとは限りませんが、このような人が圧倒的多数。
だからこそ、少数派になりましょう、という単純な話なのです。
ところで。
私は腕立て伏せを1000回もやったことがないし、マラソンを100キロも走ったことはありません。
ですが、それらが「どれだけ苦しいか」ということを想像することはできます。
この「想像」というのは非常に大切です。
別の言葉で置き換えるならば、「予測」です。
例えば、翌日100キロ走らなければならない、とわかっていたら相応の準備をするでしょう。
事前の練習はもちろん、食生活や睡眠時間をコントロールして、その時に備えます。
これが単純に予測です。
では、翌日1キロ走る、と予測していたらどうでしょうか。
たった1キロです。
そこまで準備しなくても走れると思うことでしょう。
その結果、十分な準備もせずに走りだすことになります。
問題は、1キロだと思ったら実は100キロだったらどうでしょうか。
これが、
「単純」さの罠でもあります。
ただ単に話を聞けばいい、と思うと、この罠に掛かります。
人は話をしたいのです。
聞いて欲しいのです。
この欲求を徹底的に抑えて、ひたすら相手に質問して聞き続けるのは、非常に苦しいのです。
それこそ100キロ走るくらい…とまでは言いませんが、苦しいのです。
「単に聞けばいいだけ」
などと思っていたら、1キロだと思ったら実は100キロ…というような苦しさを味わうことに鳴るのです。
やることは、本当に単純です。
聞いて質問するだけです。
この単純さが大変なのです。
相手から
「あなたはどうですか?」
などと話をふられようものなら、そこで我慢していた何かが決壊し、一気に話し始めてしまう…などということが起きてしまうのです。
想像して、予測して下さい。
話を聞くのはつらいのです。
そのつらい作業をする、と思ってセールスに臨んで下さい。
ひたすら質問して聞いて下さい。
簡単ではありませんが単純です。
これを本当に実行したらどうなるでしょうか。
あなたは、目の前の見込み客にとって、他の誰よりも話を聴いてくれた人になります。
唯一無二の存在になります。
そんな存在になることができれば…あなたの商品やサービスを「高い安い」で判断されるでしょうか。
また話を聞いてもらいたい…とばかりに、買ってくれるはずです。
最後に。
これは、実際にやってみてください。
やらないとその効果はわかりません。
やる前から「本当かな」などと思っても意味がありません。
やった人にだけ、必ず得られる何かがあります。
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