だから広告は嫌われる

だから広告は嫌われる

だから広告は嫌われる
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先日,ある会合での時のことです。
尊敬する経営者の方と話をしていたときのことです。

近況の話から始まり,じっとその経営者の話に耳を傾け…時折,質問を挟んで,ずっと聞いていました。
「なるほど~」
「へ~」
などと,かるい相づちを打ちながら,じっと話を聴いていました。

たまに,こちらから話すこともあるのですが,その時,その経営者の方は,こちらの話を真剣に聴いて,頷いていました。

それほど長い話ではなかったのですが,話し終えた後,不思議に思うことがありました。

それは2つ。
なぜこの方の話を聞いている時は,心地いいのだろうか。
もう1つは,なぜ「あの人」の話を聴いている時は,つらいのだろうか。

話が飛びます。
かれこれ8年くらい前の頃だったかと思います。

ある友人の女性と電話で話をしていたときのことです。
夜遅い時間帯で,日付が変わろうかという頃でした。
それほど深いつきあいのある友人…というわけではなかったのですが,何かのきっかけで彼女から電話があり…
気がつけば2時間経過していました。

半分もうろうとしていました。

悪く言う意図はないのですが,いわゆる「女性独特」の話し方…放っておくと,延々としゃべり続けて,脈絡も筋書きも…そしてオチもない。
そんな話をじっと2時間以上ぶっ続けて聴いていたのです。

当時は,
「聴く訓練だ」
と心がけてがんばって聴いていたのですが…だんだん意識がもうろうとしてきました。

もう一つ心がけていたのが,「否定しない」こと。
だからこそ,彼女の内心の…非常にファンタジーな話でも,一切否定すること無く聴いていました。
…おそらく彼女の人生の中で,その話をするたびに否定され続けてきたのでしょう。
だから,私が一切否定すること無く聴いていたので…だからこそよりしゃべりたくなったのかもしれません。

その結果,意識の半減という結果を生みました。

その時の女性との会話は,本当につらく,うなされたり…専門のカウンセリングで治療を受けたりするくらいになりました。

彼女の話に比べれば,
「あの人」…すなわち別の経営者の話など,耐える…などという事態にしかならないのです。

だからこそ,不思議に思っているのです。
なぜ,オチもなく同じ話をエンドレスにループするような話ではなく,しっかりと主義主張がある,整った話を聴いているにもかかわらず,なんでこんなにしんどいのだろうか,と。

一言で言ってしまえば,人望や人柄,人格なのかもしれません。
ですが,それではあまりにも曖昧過ぎるので,もう少し詳しく書きます。

冒頭の,話を聴いていて心地のいい経営者の話は,「私」という存在を意識して,ずっと話をされていました。
すなわち,私が相手だからこそ分かるような言葉遣い,言い回しや表現だったのです。
その奥にあるのは,その経営者が「自分」のことを話しながらも,意識は話相手の私に向いていたのです。

一方。
聴いていて苦痛な経営者は,全く違います。
同じ話を何度も何度も繰り返します。
別のタイミングで別の人に対しても同じような話をしています。

個人的に大きいのは,彼の主義主張と私の主義主張は相容れない,という問題はあります。

例えるならば,阪●ファン相手に,巨●ファンが延々とそのチームの良さを暑く語るようなもの。
イラっとすることは確かです。

ですが,それ以上に,先ほどの経営者との決定的な違いは,話の聞き手(ここでいう私)への気遣いが感じられなかったことです。

言い換えると,
「自分が話したいことを相手に構わず,自分が話したいように話をし続けた」
ということになります。

あなたは,こんな人を好きになれるでしょうか。

多かれ少なかれ,「一人よがり」さを感じて,イラッとするのではないでしょうか。

これが,今日のテーマである,
「だから広告は嫌われる」
ということです。

多くの広告は,この後者の経営者のように,
「自分が話したいことを相手に構わず,自分が話したいように話をし続けた」

すなわち,
「自社が話したいことを,顧客に構わず,自社が話したいように話をし続けている」
広告だからこそ,嫌われるのです。

誰だって,自分のことを話したいのです。
でも,相手も自分(ここでいう相手)のことを話したいのです。
お互いがお互いに,自分のことをひたすら話したくなったら,時間の奪い合いになります。
だからこそ,どこかで譲り合ったり等して,相手を尊重して敬意を払いつづ,話を聴くのです。

そんな気遣いがないのが,後者の社長であり,広告です。

別段,何も変わった,特別なことは何一つ言っていません。

独り善がりな人。
…当然嫌われます。

同じように,独り善がりな広告。
やはり当然嫌われます。
当たり前です。

だからこそ,少しでも読者に視点を置いて広告を作らなければならないということになります。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
とはいえ、具体的にはどうしたらいいのか。詳しくは,
一度こちらをご覧ください。
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