一石三鳥「攻める」アンケート

一石三鳥「攻める」アンケート

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メールボックスに、とあるメールが届きました。
うまいなぁと思ったので、今日はその話をしたいと思います。

届いたメールは、過去に買った、ある教材に関する
「アンケート」
です。

実際に、その教材を学んで実践した結果どうだったのか。
そのアンケート回答を求める内容のメールでした。

メール内にURLが書いてあり、そこをクリックすると、そこにアンケートフォームがあり、そこに記載できるようになっています。

いわゆる
「お客様の声」
を求める内容でした。

今回、
「うまい!」
と思ったのは、その下です。

その下に、すでに同じ教材を購入した別の人のアンケート回答内容が表示されているのです。

今回私が購入済みだった教材は、冊子でした。
恥ずかしい話ですが、買ったもののまだきちんと読みこなせておらず、いわゆる積読状態になっていました。

だからこそ、うまい、と思ったのです。

このアンケートは、まさに一石三鳥を実現していたのです。
その3つが何かを具体的にするならば、次のとおりです。

(1)お客様の声の獲得
単純に一番の目的は
「お客様の声」
の獲得です。

ここで上手いと思わせたのは、他の「お客様の声」が見える状態でアンケートフォームが表示されていること。

つまり、ここで
「社会的信用」
という心理法則が働くのです。

「他の人が書いている、という実績がそこに大量に表示されている」
中で、
「書かない」
という選択をするのはなかなか勇気がいることです。

この「書かせるため」の仕掛けが実に巧妙です。

(2)行動の促進
今回の私もそうですが、まだ買っただけで読んでいません。
つまり、ある意味お客様の声として書きようがないのです。
それでも、URLをクリックすると、そこに他のお客様の声が大量にあります。

つまり、
「すでに購入した人」
に対するセールス活動がそこにあるのです。

何をセールスするのか。それは、その商品そのものをもう一度セールスすることです。
言い換えると、きちんとその買ったものを読んで勉強するということを働きかけているのです。

すでに書かれたお客様の声に、その教材を絶賛する内容が書かれているならば、
「買ったけど読んでいなかったなぁ。ちょっと手にとってみようかな」
という気になります。

(3)次のセールスへのステップ
上記(2)で、まだ読んでいない人であれば、その行動を促進することで、どんな効果が得られるのでしょうか。

その教材が本当に素晴らしいものであれば、
「結果」
につながります。

例えば売上アップならば、その教材に書いてあることを実行した結果、売上アップという結果につながるのです。

すると、その人はどうなるでしょうか。

至ってシンプルです。
「アップセル」
しやすくなるのです。

別の教材についてオファーした時に、
「あの時の教材が役に立ったから…これも買ってみようかな」
という販促効果につながりやすくなるのです。

まとめると、
(1)のお客様の声の収集。
これがダメならば、フォローアップを兼ねた(2)の行動の促進。
そしてその先の(3)でアップセルの土壌を整える。

まさに一石三鳥の、かなり攻める「アンケート」でした。

最後に。
シンプルなテクニック。それはメールの件名。

「◯◯様にお願いがあります」

非常にシンプルな件名です。
ただ、この件名のメールを開封しないのはなかなか意志の力を要します。
なぜなら、見たことも聞いたこともない相手からのスパムではなく、自分が一度購入した会社が相手です。
購入した、という行動を取った以上、そこに一貫性の法則が適用されます。

その上で、シンプルに頼まれたら…開封したほうが楽ですね。
何から何まで計算しつくされていたメールでした。

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