顧客の心を掴んで離さない「言葉」の力

顧客の心を掴んで離さない「言葉」の力

顧客の心を掴んで離さない「言葉」の力
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あるデジタルコンテンツのランディングページ(ランディングページ(landing page)とは、広告などでユーザーが最初に訪問するWebページ)を見た時のことです。

「このページから申込いただければ、特典を適応いたします」

という一文がありました。

定義【適応】
1 その場の状態・条件などによくあてはまること。
2 生物が環境に応じて形態や生理的な性質、習性などを長年月の間に適するように変化させる現象。
3 人間が、外部の環境に適するように行動や意識を変えていくこと。
(デジタル大辞泉)

1番目の定義であれば、「間違っていない」と言えます。
ですが、「適応」という言葉を聞いて、多くの人が2番目の定義を思い浮かべるのではないでしょうか。

私は、これを見て違和感を受けました。

定義【適用】
法律・規則・原理などをあてはめて用いること。
(大辞林)

特典を提供する、という要件を満たすのですから、「適応」ではなく「適用」のほうがふさわしいと考えたのです。

話は変わります。
どういうわけかたまたま、この1週間で同じ話を5回することがありました。
それは、言葉をいかに正確に使うべきか、ということです。

あなたは、「力不足」と「役不足」という2つの言葉の意味を理解して使い分けができるでしょうか。

例えば、ある会社員が上司から
「君にこの新しいプロジェクトを任せよう」
と言われたとします。

その時に、その会社員は、
「役不足ではありますが頑張ります」
と言ったらどうなるでしょうか。

おそらく左遷されて、その社内で二度と陽の目を見る立ち場には戻れないでしょう。
…少なくとも、私が上司だった場合、部下にここまで言われたら、そうせざるを得ないでしょう。

力不足…与えられた役目を果たすだけの力量がないこと。
役不足…力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。

上司から新しいプロジェクトを任せられた時に、その部下は
「オレにこんな小さな仕事させるんじゃねーよ」
と言っていることになるのです。

似たような例で、「役者不足」と使う人もいますが、そんな言葉はありません。

言葉の使い方1つで、全く正反対の意味に捉えられます。
とても怖いことです。

なぜなら、たまたまこの「役不足」と「力不足」の使い分けが出来ていなかったから…という問題では済まされないからです。

このような、明らかに違う意味の言葉を間違って使っている…ということは、他の言葉も間違って使っており、大切な取引先やクライアントにもこっそりと暴言を吐いているかもしれない、と思うからです。

逆に、言葉は使い方によっては、強みになります。
なぜでしょうか。

言葉を正確に使いこなせればこなせるほど、自分の伝えたいことを誤解させること無く、より正確に伝えることができるからです。

さらにここから一歩踏み込んで、言葉をただの強みから、唯一無二の武器に磨き上げるにはどうしたらいいのでしょうか。

なかなか難しくて、一朝一夕で実践できることではありません。

それは、
「クライアント自身よりも、ずっと正確にクライアントが抱えている問題を言葉にしてあげる」
ことです。

クライアントが言葉に出来ない思いを、上手く言語化できれば…そのクライアントは、よほどのことがない限りあなたから離れていくことはありません。

これは、世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムが「卓越の戦略上級編」で提唱しているコンセプトです。

そんなジェイから学んで実践した人がいます。
今となっては「グルズグル」(グルはユダヤ教の指導者。転じてその業界ではトップクラスの専門家という意味で使われる。そんなグルのためのグル)と言われる、戦略構築家にして、世界トップクラスのインターネットマーケティングの専門家、リッチ・シェフレン。
彼は、「インターネットビジネスマニュフェスト」というレポートを発行。
あれから6年以上経ちますが、レポートだけで、毎年1億円以上の収益を上げ続けています。

それだけ多くの人に読まれ続け…収益を生んでいる、ということは、それだけ顧客の心を掴んだレポートだからです。

そして、何を以って顧客の心を掴むのか。
それは、顧客が言いたくても上手く言えない、言葉に出来ない思いがそのレポートに詰まっていたからです。

どうすれば、顧客が言葉に出来ない思いを言葉にできるのか。

「こうすればできますよ」
なんてインスタントな方法はありません。

実際あなた自身もそうでしょう。
あなたのことを
「たったこれだけであなたのことを深く知ることが出来る」
などと言われたら、あまりいい気はしないでしょう。
そんな安っぽい人間ではない、と思うことでしょう。

当たり前の話です。

だからこそ、試行錯誤して、相手の思いを上手く言葉にしなければいけません。
…が、最初の一歩。それは言葉を正確に使うことです。

日頃使っている言葉。
それは本当に正確でしょうか。
辞書を引いて、定義を確認してください。

このブログでは、文脈に合った定義しか紹介していません。
ちょっとでも疑問に思ったならば、そのままスルーせずに、辞書を調べる。
それが言葉を正確に使いこなすために絶対必要なことです。
そして、顧客の心を掴むためのスタート地点でもあるのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

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