効率を下げて,売上アップする逆説的な考え方

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先日,ある行政書士に1件,依頼をしました。
普段,名乗ることはほとんどありませんが,私自身も行政書士ではあります。
ですので,正確には,私への依頼を,他の行政書士にお願いする,ということです。

わざわざ行政書士に依頼しないで,自分でやればいいのかもしれません。それでも行政書士に依頼しました。

私のところにくる行政書士業務案件の半分以上は,他の行政書士に回してしまいます。
では,その他の人に回したからと言って,その行政書士から,私に司法書士業務の依頼が来るかど言えば…ほとんど来ません。

なぜか。
面倒だからです。
やったことがないことであり,自分で調べてやればできるのでしょうが,そこまでする気にはなりません。

ですので,行政書士に依頼しました。
逆に,なぜ私が行政書士をやっているのか。

それは,行政書士と司法書士の区別がつかず,本来は司法書士に依頼すべき案件を,行政書士に依頼すべきだ…と思い込んでいる顧客がいるからです。

どちらの看板も出していれば,取りこぼしがなくなります。
逆に,自分の専門外の案件は,他の方にお願いすればいいだけの話です。

考え方の基本は,やったことのない案件を受けると,処理に時間がかかり,大変です。
同じような案件を受け,定型的に処理し続けられるのであれば,それが最も効率的であり,収益に繋がります。

しかし,言い方を変えると,定型的に処理できる案件というものは,得てしてコモディティ化が進みます。
その人にお願いしなくてもいい,誰にお願いしてもいい…という状況になります。
その結果,値崩れが起きます。

同じような案件を大量に受注して…効率を上げる,という考え方は,逆に言えば大量に受注できるだけのマーケティング能力がなければ,成り立たないビジネスモデルです。

では,この反対はどのようなものでしょうか。

全く定型的に処理することができず,一つ一つが個別対応。もちろん,その一つ一つがとても手間暇が掛かります。そして,その人の専門スキルと能力に左右される,というものです。

とても,大量受注はできません。
逆に言えば…その分,高くなります。
ここでは,弁護士が該当します。

例えば,とても簡単な法律文書であり,書店でも売っているし,ネットでも情報がたくさん。
それを調べれば,法律家でなくても,その書類が書ける。

ただ,調べるのは面倒。だから代行する…。
これは行政書士のしごとに近くなります。
※行政書士も,極めて高度な専門性を持っていますが…単に「書類作成」という側面から解説しているので,一例です。

一方,調べようとする気にすらならない,高度な専門性,事件性,紛争性があれば…
法律職の最高峰,弁護士の登場です。
大量受注,大量処理できない代わりに…報酬が高くなります。それだけの価値を提供しているからです。

今日はわかりやすく,効率と価格の相関関係について,行政書士と弁護士を例に解説しました。

この例を参考にすれば,価格とビジネスモデルを,いろいろカスタマイズできます。

大量受注して,大量に処理できる案件は,価格が下がります。
日頃,そのような業務ばかりをやっている人が,顧客の状況にカスタマイズできたとしたら…価格を上げることができます。

では,それでも価格を上げずにカスタマイズしたらどうなるのか。
口コミが増えます。

なぜか。
そもそも,口コミとは,「相手の想定を超えた時」に起こるからです。
定型的な処理しかしない…と思われているような人が,個別具体的に状況に合わせて対応してくれたら…これは良い意味で想定外の対応だからです。

では,このような「想定外」の対応を繰り返せばどうなるでしょうか。
効率が下がります。
効率が下がることで,処理能力に影響が出るかもしれません。

ですので,「逆説的な売上アップ」となります。

では,どうすればいいのでしょうか。
今の時代は,個別具体的対応への欲求が増えてくるでしょう。定型的に処理すれば効率は上がりますが,そのビジネスモデルは…今の時代はだんだん崩壊していくでしょう。

対応を一つ間違えるだけで,SNSで一気にネガティブな口コミが広がるかもしれません。

効率を上げて売上を増やすのではなく,今後は効率を下げて売上を増やすことを考えなければならないでしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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