良い顧客と出会うためのたった一つの方法

良い顧客と出会うためのたった一つの方法

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仕事をしていて、良い気分になる時というのはどういう時でしょうか。

これは人それぞれではあります。
非常に良い仕事をした、という時かもしれません。
あるいは、お客様に心から喜んでもらえたり感謝してもらえたりしたことかもしれません。
または…人によっては報酬をもらえたことそのもの、ということかもしれないでしょう。

お金が動機付けになっている状態というのはあまりよい状態とはいえません。
が、それは今日の主題から外れるので省略します。

一部の徹底的なまでの職人タイプな人であれば、顧客がどうのこうの、だったり、あるいは報酬だったりというのは関係ないでしょう。
良い仕事ができたかどうか。
自分のスキルアップを実感できたかどうか。
十分に自分の能力を発揮した仕事ができたかどうか。
そういった観点で「良い気分」になるという人はいます。

今日はこの職人タイプでもありません。
どれだけ顧客に喜んでもらえるかどうか。その観点で見た時に、非常に重要な問題があります。

かつて、私が司法書士としていわゆる「過払い金」の回収業務を行っていた時のことです。

事務所に来所した時は、本当に思いつめて、悲愴な顔をして、どうしていいかわからず…返済に苦しんでいる人がいます。
ところが、実際に債務整理してみたところ、大半が過払い金ということで、債務がなくなり、むしろ多額の現金が戻ってくる…なんて事例はよくありました。

そんな時のこと。
事前に報酬計算の考え方について説明し、計算式や試算例も説明し、全部理解して納得した上で、更に「報酬について説明を受け、理解し納得したので依頼します」という確認書に直筆で署名押印させます。

それでも。
「あとから報酬払うなんて聞いていない!横領だ、訴えるぞ、弁護士に相談するぞ」
とネチネチ言われることが多々あります。
もちろん、委任契約書の裏面に本人直筆の確認書があり、そこに署名押印をしている以上、弁護士であってもどうにもなりません。
それ以上難癖を付けられることはないのですが…なんとも不愉快な気分になります。

こんな同しようもないクズ相手に仕事をし続ける気も失せたので、過払い金返還業務はやめることにしました。

さて、この何が問題だったのでしょうか。
過払い金返還という非常に特殊なサービスというのも大きな問題があります。
なぜなら「払う」と合意したものを「後から返せ」という横紙破りを認めるような手続きだからです。
※最高裁が過払い金返還請求を認めているとはいえ、「払ったものを後から返せ」という構造自体は否定しようはありません。

こんな業務であれば、このようなクズが増えるのも仕方がないというもの。

けれど。過払いという特殊業務ではなかったとしても、このような関わるだけで不幸になるような顧客はたくさんいます。
そして、マーケティングの仕方を間違えると、そんな人をガッツリとかき集めてしまうのです。
どれだけあなたが崇高な思いで商品やサービスを提供していようと、真摯な態度で真剣に自分の能力をフルに発揮して仕事をしていようと…こんな人達相手では、あなたも充実感を得ることは難しいでしょう。

ではどうすればいいのか。
本当にシンプルな方法があります。
これをやればそれだけで、このような人たちを寄せ付けないようにすることができるのです。

その方法。
値上げをすることです。

単純に価格帯を上げると、客層は良くなります。

経済学とか、道徳とか、人権とか全部置いておきます。
単純に貧困層を相手にすると、ろくでもない人の割合は増えます。
価格帯を上げれば、そういった割合は減るのです。
これは事実です。

いいも悪いもなく、そこにはただ事実があるだけです。
もちろん、例外はあります。

先ほどの過払いの例です。
「借金がなくなっただけで満足です。過払い金なんていらないので先生全部もらって下さい」
だったり、
「先生、ちゃんと報酬もらっていますか?ここからお支払いしますよ」
という人もいます。
もちろん、事前にきちんと説明したどおりの規定報酬をもらった上での返還です。
全額もらうなんてこともなければ、後から更にもらうなんてマネもしません。

また、反対に…中国人なども逆の例外でしょう。
客単価は上がるものの、モラルやマナーというのは4000年ほど前に忘れてきたような人たちばかりです。

あくまでも「割合」です。
あなたの仕事の本当の価値を知ってもらいたいならば、それを理解できる良質な客を相手にすべきです。
そのための方法は値上げです。

もちろん値上げをすると、客数が半分になります。

ちょっと検証してみましょう。

例えば。
ある整体師がいます。
60分3000円です。
1ヶ月に20日。1日4組だとします。
20日×4組×3000円=月商24万円。

これを、値段を倍にしました。
すると、客が半分になりました。
その結果。

20日×2組×6000円=月商24万円。
客数が半分になっても売上は変わりません。
そして何より働く時間が半分です。

この計算式だと、1日2時間しか仕事をしていないことになります。
では、残りの時間をマーケティングだったり、技術の研鑽で、より良いサービスの提供をすることができるようになり…さらに値段を上げて、良い顧客と付き合うことができるようになるのです。

良い仕事をしてもうんざり…という思いをしているならば、思い切って値上げをしてみてください。
顧客は減りますが、売上は左程変わらなかった時に…様々なパラダイムシフトを実感することでしょう。

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