Appleのエゲツないマーケティング戦略

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1月2日。
知る人ぞ知る,Appleの初売りの日です。

 

数年前までは,
とんでもないボリュームの内容が
含まれた福袋を発売。

 

26時間以上前から行列ができた,
ということもあり,
福袋の販売は終了したようです。

 

 

それからは,初売り限定で,
一定の商品を買えばAppleギフトカードが
もらえるのだとか。

 

 

2018年の場合,最高で,
1万8000円分のギフトカードが
もらえたようです。

 

 

さて,
今日はそんなAppleの
エゲツないマーケティングについて,
2つほど紹介します。

 

 

1つが,このギフトカード。
例えば,
対象機種のMacBook(14万2800円,税別)を
買えば,1万8000円のギフトカードがもらえます。

 

 

14万2800円(税別)分も
買うのだから,その場で使いたいところです。

 

けれど,その金額を払った後に,
もらえるギフトカードです。

 

 

つまり…次回の購入時に
使えるということになります。

 

 

ノートPCであれば,早い人で1年〜2年。
長くても4年くらいで
買い換える人が多いのではないでしょうか。

 

その1年後〜4年後に,
再度戻ってきてもらえるような布石として,
このようなギフトカードを
プレゼントしている,
ということになります。

 

 

 

特に,Appleは値引き,
安売りをしないことで有名です。

…といっても,
方法はあるのですが
それは今日のテーマではないので省略します。

 

 

そんなAppleが,
最高で1万8000円。
つまり,12%ほど割引をしているわけです。
強い購買動機につながるのではないでしょうか。

 

 

さて,ここまでは序の口。

 

今回の「エゲツない」…見ていてエグいな,
と思ったのが,
昨年12月に発売された新製品,iMac Proです。

 

 

Appleのデスクトップ型
パソコンのハイスペックモデルです。

 

…ハイスペックモデルとは言えないかもしれません。
超ハイスペックモデルなのでしょう。

 

私自身,
そこまでパソコンに詳しくないので,
何とも言えません。

 

 

ただ…内容を見ると,
「きちんと考えて作っているな」
…という思考を通り越して,思わず
「エグい」
と思ってしまった次第です。

 

 

なぜか。
もともと,
この機種の価格は55万8800円(税別)です。
iMacシリーズ,すなわち,
超ハイスペックモデルではない,
デスクトップモデルのiMacは,
低価格のもので12万800円。
高額の機種でも25万3800円でした。

 

 

ところが,このiMac Proになると,
2倍超の55万8800円です。

 

 

さらにエグいのが,構成のカスタマイズ。
こちらをご覧ください。

 

 

CPUなどをどんどんカスタマイズすることで,このような価格になります。
※カスタマイズだけでなく,プリインストールアプリ等も含めた合計金額です。

軽自動車が新車で買えてしまう値段です。

 

 

繰り返します。
私自身,そこまでパソコンに詳しくないので,
この価格について妥当性があるかどうかはわかりません。

 

 

あくまでも推測です。
「売れる」と思ったから,
このような価格にしたのでしょう。

 

 

世の中,どうしても一番高いものを
買わないと気がすまない人がいます。

 

そして,時価総額世界ナンバーワンのApple社です。

 

Appleユーザーの中には,
このようなパソコンを,
ポンと買えてしまう人はたくさんいるのでしょう。

 

 

けれど,これまでは
「パソコン」
というものから想定される価格…
せいぜい30万円程度くらいまでの
モデルしかありませんでした。

 

 

ところが,一気にMaxで
150万円を突破したわけです。

 

 

人間心理を突いた…
実にマーケティング的にエグい商品です。

 

 

さすがに150万のパソコンを…
というのは私達には無縁の話です。

 

けれど,考え方はうまく模倣して
取り入れることはできます。

 

つまり,一つだけやたらと
価格が飛び抜けた商品メニューを用意してください。
一定の人は,それを買ってくれます。

 

 

最後に。
Macと言えば,印象的な壁紙で有名です。
そして,このiMac Pro用の壁紙が,
今日のアイキャッチ画像です。

 

 

欲しくても買えない人が,
せめて壁紙だけでも,
気分だけiMac Pro仕様を味わえる…ということで,
ダウンロードできるようになっているのだとか。

 

もっとも,これはApple社が
配布しているわけではありません,念のため。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

 

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