何回書いたところで、なかなか憶えてもらえないし、理解してもらえません。
すでに知っており、理解している人には
「またかよ…」
と思うかもしれませんが、ご容赦下さい。
「コピーライティング」
という単語…とくに、ライティング(Writing)という部分から、
【書く】
というイメージが強くなります。
私の行っている「コピーライティング」が、その言葉の定義から少々かけ離れてしまっています。
考えて考えて考え続けた結果、どうしても【書く】という言葉は外せないという結論になりました。
けれど、本来のコピーライティングにおいて、【書く】作業は2〜4割程度。
極端ですが、作業工程の6〜8割が「リサーチ」となります。
残りが、書いたり編集したり…という流れになります。
敢えて表現するならば、
「何を書くか」
と
「どう書くか」
という感じでしょうか。
何を書くかが決まらないと、画面の前でフリーズする他ありません。
まず、リサーチして、何を書くのかが決まれば、書くこと自体はそれほど手間ではありません。
この話を前提に、今日のテーマは「リサーチの副産物」です。
私のような、「ダイレクトレスポンスマーケティング」と呼ばれるマーケティング手法にもとづいてコピーを書く者にとっての強みが1つあります。
強みというのは、他と比較した上で出てくる言葉です。
単なる、コピーだけを書くコピーライターと、マーケティングに熟達しているコピーライターとでは、ちょっとした違いが一つあります。
それは、マーケティング戦略が見えるかどうか、ということです。
具体的には、リサーチする中で、その商品、その会社がどんなマーケティング戦略に基づいてプロモーション活動を展開しているのかが、見えてくるのです。
その上でリサーチすると…マーケティング上の改善点が見えてくるのです。
コピーライティングの為のリサーチをしていると、コピーライターの私も、クライアントの会社側もいずれも気づかなかった、想定しなかった結果が多々出てきます。
これが、副産物です。
コピーを書くだけでなく、その想定しなかった結果をマーケティング戦略に反映することで、改善することができるのです。
例えば。
ある贈答品の通信販売があります。
贈答品ですから、通常は注文者と、その商品の受領者は別人物になるのが普通です。
具体的には、AさんがBさんに贈答品を贈るにあたって注文すると、Aさんが注文者で、その商品の受領者はBさん、となります。
ここで、コピーライティングのリサーチをしたところ、Aさん自身も、
「自分も欲しいと思いながら贈答品として活用する」
という結果が出てきました。
ということは、注文者であるAさんに対し、自分用として追加販売することも可能でしょう。
具体的には、Aさんが注文し、Bさんに発送した場合、伝票を同封するわけにはいきません。
注文票などの伝票は、別途Aさん宛に発送することになります。
その時に、Aさんが自分用に買うための特別オファーが書かれたセールスレターを同封するのです。
どれだけ売れるかわかりませんが、A4サイズ1枚で、表面にコピー、裏面にFAX注文書にする程度で十分です。
A4サイズ1枚ならば、送料も増えないでしょう。
1枚同封するだけで、売上を伸ばす機会が増えるのです。
これは、リサーチしたことで、そこに商機がある、ということがわかったのです。
コピーのリサーチは、そのままマーケティングにおける改善点をあぶり出す作業にも使えるのです。
意外と、この「リサーチ」のためのスキルは活用されていないので、こんな活用法もある、という話でした。
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