ちょっと思うところがあったので,これまで似たようなことを書いてきたかもしれませんが,敢えてもう一度書いてみます。
生産性向上の秘訣。
例えば売上アップという観点で考えてみましょう。
売上アップを実現するためには,
「何」
が一番効果的なのでしょうか。
当たり前ですが,売上というのは,「何かが売れる」ことで発生します。
つまり,基本的にはセールスがないと売上は発生しないことになるのです。
セールスの先に売上が発生するのですから…セールスしている時間が何よりも生産性向上に貢献する…とは限りません。
もちろん,セールスの成約率を高めるのも生産性向上と言えます。
5件のアポのうち,成約率が1件しかなかったのを2件にできれば,売上は倍になります。
これも生産性向上に貢献できることでしょう。
では。
1日アポが1件しか入らない人がいるとします。
成約率は20%です。
月20日労働だとします。
単純計算で,5日に5件のアポで,成約率は1件となります。
20日で,成約は4件です。
この場合,もっと成約件数を上げるために行動することが,より高い生産性を実現することとなります。
例えば。
1日1件のアポを1日2件のアポになったとします。
この場合,2.5日で1件成約できますから,単純に月間の成約件数は倍になります。
では,アポを増やす活動は,セールスそのものかどうか,と考えたら,それはマーケティングの部類だとも言えます。
興味のある見込み客を集めて(アポの件数を増やす),セールスすれば,初めから興味があるのですから,成約率も上がろうというもの。
マーケティング(集客)とセールス力,どちらを高めたらいいのか。
これはマーケティングです。
ひとつの答えとして,世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハムは,「卓越の戦略 上級編」にて
「営業力と戦略と、どちらの方が人生で大切か、と聞かれたら、私は戦略だ、と答えるだろう。戦略こそが、カギを握っているのだ。」
と述べています。
ここでいう戦略とはマーケティングに他なりません。
では,どうすればより生産性を高めるマーケティングを展開できるでしょうか。
それには,一朝一夕で身につくものではありません。
今日は「生産性向上」の観点から分析します。
つまり,マーケティング戦略と言えば,知恵を絞る作業が必要です。
頭を使って考える作業を伴います。
一番キツイ仕事でもあり,そしてこの頭をつかう作業が最も生産性の高い仕事だとも言えます。
ただ場当たり的にセールスするのではなく,
「より成約率を高めるためにはどうしたらいいのか」
「よりアポを獲得するにはどうしたらいいのか」
を考えて実行することが,頭を使うことであり,大変な作業であり,生産性の高い仕事です。
では,今日のタイトル,
「5秒でできる」
生産性向上の秘訣を紹介します。
1.携帯電話を取り出す
2.電源を切る
人によっては,
1.スマホを取り出す
2.キーロックを解除する
3.電源を切る
という流れになるかもしれません。
いずれにしろ,携帯電話を切るのが何よりも生産性向上に貢献します。
というのも,形態電話は,こちらの都合を一切無視して掛かってくるからです。
文字通りの緊急事態の時もあれば,そうでないこともあります。
けれど,電話に出てしまった時点で,目の前の最高の生産性を全て台無しにして,電話を優先することとなります。
別に頭脳労働に限らなくても,電話に出る,ということは,今のこの目の前の仕事よりも電話を優先したということになるのです。
単純に数値化できる話ではないのですが,集中力を数値化します。
初めは0スタートです。仕事を続けていくうちに集中力は段々上がっていきます。
初めから100でスタートできる人はいないのです。
0からスタートしていくしかないのです。これは誰もが一緒です。
人によっては集中力が高ければ,0から100へ向かって上がっていくスピードが速かったり,あるいは100から下がっていくスピードが鈍かったりということもあるでしょう。
けれど,誰もが0からスタートするしかないのです。
その上で。
30分ほど掛けて,集中力が70まで上がるとします。
その時点でもし電話が鳴ったらどうなるでしょうか。
集中力は0に戻ります。
またここからやり直しです。
70から再開することはできないのです。また0から70まで持っていくのに30分掛かるのです。
つまり,電話にしょっちゅう出てばかりの人は,電話に振り回されて仕事に集中できていないのです。
そこで。
劇的な特効薬として,携帯電話の電源を切ればいいのです。
ずっと電話を切っていなければいけない,ということではありません。
本当に生産的な仕事をするときに限ったことです。
1日2時間もあればいいほうでしょう。
その時間だけでも携帯電話の電源を切れば,仕事の生産性は上がるのです。
試してみて下さい。