ビジネスを賭博に貶めていませんか?

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最近、世間を騒がせている賭博問題。
プロスポーツ選手が、賭博をしていたことを理由に解雇される…というニュースをよく目にします。

そのニュースを目にして…思うのです。
「賭博の何がいけないのだろうか」

賭博を擁護するつもりはありません。
ただ、実際に行われていることは事実です。
賭博を本当に禁止するのであれば、パチンコや競馬等も全て一斉に禁止すべきでしょう。
パチンコはOKでも、スポーツ賭博はNG。

この一貫性のなさに疑問を持ちました。

この疑問の背景にあるもの。
私個人の考えにあるもので、人によっては非常に辛辣に聞こえるかもしれません。
それは、ビジネスそのものが、すでに賭博の状況に陥っているのではないかということです。

そこで、簡単ですが調べてみました。

定義【賭博】
金品をかけて勝負を争うこと。かけごと。ばくち。

定義【賭博罪】
財物をかけて偶然性の支配する勝負をし,また賭博場の開帳や賭博をする者を結合させて利益を図ろうとすることにより成立する罪。(大辞林)

賭博の由来について、「日本大百科全書」に、かなり詳しく載っていました。

一部、引用します。

賭け事の心理と背景
日本をはじめ世界中のほとんどの先進諸国が、過去の歴史のなかで賭け事を禁じようと努力しているが、成功した国はない。むしろ賭け事はますます盛んになるばかりで、イギリスが1959年に結論を出したように、人間社会における賭け事は、コントロールすべきではあるが、禁じることには無理があるように思われる。人間が賭け事を楽しむ心理は、直接には一攫(いっかく)千金を夢みる射幸心(※)によるが、さらに本質的に人間には賭け事を創造し楽しもうとする欲求がある。

※定義【射幸心(しゃこうしん)】
思いがけない利益や幸運を望む心。

どうやら、賭け事を禁止するのは無理なようです。
競馬は賭博だとか、賭博ではないのか…という議論は、本題から逸れるので、割愛します。

その上で。
「ビジネスは賭博のようなものだ」
とはどういうことでしょうか。
賭博には、必ず「射幸心」がつきものです。

実際に聞いた、ある人の話です。
行政書士の資格を取り、事務所を借りて、独立開業。
開業後、事務所でずっと待機していたが、電話は一本もならない。
3日間待機していたが、あまりに電話がならないので、自分の携帯電話から事務所に電話を掛けてみて、壊れていいないのを確認した…とのこと。

単に独立開業だけして、
「待っていれば仕事が来る」
状況を信じていたのなら。
それを「射幸心」というのではないでしょうか。

もう一度繰り返します。
射幸心の定義は、「思いがけない利益や幸運を望む心。」です。
何もせずに事務所で待機していながら…それでも仕事が来ることを望んでいたら、それこそが射幸心というのではないでしょうか。
賭けているものは何もないかもしれません。
ですが、そういった考えこそが、
「ビジネスを賭博におとしめてしまった」
原因の一つです。

別の例を紹介します。
ある人が、売上を上げようと、大量にチラシを作成して撒いたとします。
これも、一歩間違えると「賭博」行為でしょう。
その人は、
「とりあえずチラシを撒いておけば売れるだろう」
くらいに思って、適当にチラシを作って撒いたとしたら…
反応があるはずがありません。

チラシには、人が反応するための仕掛けが必要です。
それを体系化したものが、コピーライティングと呼ばれるものです。
コピーライティングを駆使して集客し、そこから売上を上げる仕組みを整えることを「マーケティング戦略」などと呼びます。

これらのマーケティングも、コピーライティングもなく、ただ
「とりあえずチラシを撒いておけば…」
という発想。
これこそが賭博というべきではないのでしょうか。

なぜなら、チラシを撒く行為と、そこから売上に繋がるまでに因果関係がないからです。

売上を上げるために努力をして、その努力をチラシに反映させ…それでやっと反応が取れるかどうか。
これがビジネスの一つの形です。

「なんとかなる」
と適当にはじねて、結果を出すための努力もせずに行動もせずに、うまくいくことばかりを望んでいる。
これこそが射幸心であり、賭博と言われても仕方がない行為です。

冒頭に、賭博だからといって解雇される人がいるのを前に、
「賭博の何が悪いのだろうか」
という話でした。

その背景にあるのは、ビジネスなんて、多かれ少なかれ、賭博をしているようなものではないか、という考え方なのです。
何もせずに、うまくいくことばかりを期待している…そんな射幸心あふれる経営者は…逮捕されても仕方がないでしょう。
もちろん、逮捕はされませんが、市場、そしてお客様から冷たく見放されて終わるだけです。

最後に。
世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハムは、卓越の戦略上級編で次の通り述べています。

「人は、自分自身から何も奪ってはならない。もし、あ なたが、事業に、あるいは富を生み出すことに、あなたの家族の経済的な安定に人生を賭けていると したら・・・そして他の人々―例えばスタッフ、チーム、従業員、取引先―が、あなたに人生を委ねて いるとしたら、あなたは最高で最良の結果を出すことが求められている。」

賭博ではないですが…それでも賭けているものはあるのです。
ならば、最高で最良の結果を出すために、やるべきことをしなければなりません。
何もせずに、「いいことないかなぁ」と射幸心に身を任せてはいけないのです。

ビジネスを賭博におとしめてはいけません。
あなたのビジネスは…社会からほんとうに必要とされる素晴らしい商品やサービスなのであれば、その価値を伝えて、買ってもらうために努力をすべきでしょう。

それをせずに、
「ウチの商品は良いものだから売れる」
と何もしなかったら、その人はビジネスではなく三流以下の賭博師なのです。

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