広告で欲求を作り出すことは出来るのか

広告で欲求を作り出すことは出来るのか

読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

突然ですが、ここで質問。
(1)あなたは、広告を見て何かを欲しいと思うようになった経験はあるでしょうか。
(2)あなたは、広告を見て何かを買った経験はあるでしょうか。

いろいろと書こを思い出しながら、考えてみてください。

おそらく、
(2)は、必ずあることでしょう。
テレビ、新聞紙面広告、チラシ、ネット…
例を出せばキリがないですが、何かの広告を見て、その商品を買ったことはあるはずです。
では、
(1)はどうでしょうか。

きっと、
「ない」
はずです。

今日のタイトル、
「広告で欲求を作り出すことは出来るのか」
です。
いきなり結論から言ってしまいます。
広告では、あなたの欲求を作り出すことは出来ません。
100%、絶対にありえない、とまではいいませんが、かなり難しいでしょう。

「え?」
「あれ?」
など、この結論に対して違和感を覚えたならば、最後までご覧ください。

もう一度、同じ質問をしますので、よく考えてみてください。
「あなたは、広告を見て何かを欲しいと思うようになった経験はあるでしょうか」

例えば、チラシで洗濯機がセールしていたのを見て、
「欲しい」
と思ったとします。
これは、「チラシで欲求が作られた」と言えるのでしょうか。

おそらく、背景にあるのは、
「ウチの洗濯機、ガタガタとうるさくなってきたし、そろそろ買い替えどきかな。でも、もうしばらくは大丈夫かな…」
と思って、そのまま忘れていた状態で、このチラシによるセールをみて、
「そういえば…」
と思い出したのではないでしょうか。

この場合であれば、
「チラシが欲求を作り出した」
とはいえません。
「チラシで、忘れていた欲求を思い出した」
のではないでしょうか。

見込み客の欲求には4つのパターンがあります。
1.欲求も必要性(需要)もない場合
2.欲求はあるが、急ぎではない場合。いわゆる「そのうち客」
3.何かが欲しいとは思うが、何がほしいのかがわからない場合。
4.今すぐに「それ」が欲しい場合

マイホームを例に考えます。
買う気も興味もないのが1番。
「いつか買えたらいいよね…」というのが2番。
子どもも大きくなってきて…2人目も授かった。このままだと狭いかな?!というのが3番。
もう少し詳しく言うならば、何か問題を抱えていて、解決したいけれど、何を買ったら解決するのかがわからない状態が3番。
そして、今すぐにでも家を買いたいというのが4番です。

多くの広告宣伝においては、この4番の見込み客をターゲッティングしています。
ですが…おそらく、この1〜4で、4が一番人数が少ないのではないでしょうか。
その分、競争が激しくなります。

4で、欲求があるのは明らかです。
その場合、広告で宣伝する内容としては、
「よそではなくウチから買ってください」
ということになります。

3の場合は、
「あなたの悩みは〜ですね。ウチで〜を買えばあなたの悩みは解決しますよ」
という内容を宣伝することになります。

2の場合は、
「いつかではなく、(時期)までに買ったほうがいいですよ、なぜなら…」
という内容を宣伝することになります。

この2〜4は、すでに欲求がある前提での広告になります。

では1の人たちを広告でアプローチすることが出来るでしょうか。
結論としては、事実上不可能です。
興味が無い人に広告宣伝したところで、興味を引くことは出来ません。

面白おかしく演出した広告を作っても
「へ〜」
と思われて終わります。

繰り返しますが、広告では欲求を作り出すことは出来ません。
広告を出すときには、顧客のターゲットを選別し、その顧客にあったメッセージを出さないかぎりは効果はないでしょう。

<予告>
6月29日(水)13時30分〜16時30分
東京から書籍を執筆した、あの東証一部上場のコンサルティング会社、船井総研出身のコンサルタントを札幌に招いて出版記念セミナーまた読書会等を企画しています。
参加者にとって最大の価値を得てもらうために、読書会がいいのか、それともセミナーがいいのか。
内容はまだ検討をしています。
ですので、まずは、この日時を空けておいてください。
なお、開催場所はこちら。
 
札幌貸し会議室まなBiz
http://mana-biz.jp/?page_id=

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください