「売り物」と「価値」の間にあるギャップ

「売り物」と「価値」の間にあるギャップ

「売り物」と「価値」の間にあるギャップ
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数か月前から,司法書士事務所につきましては電話代行サービスを利用しています。
概ね満足しているのですが,今日…不可解な報告がありました。

>行政書士◯◯◯様(男性)
>札幌で行政書士会があったので事務所まで来てみました。
>お留守であれば結構です。

とのこと。
全くもって意味がわかりません。

まず,「札幌に行政書士会」はありません。
※あるのは北海道行政書士会です。
ちなみに,行政書士会というのは団体名です。

行政書士会があった…これも意味がわかりません。
無くなったのでしょうか。

「来てみました」
というのも意味がわかりません。
札幌から90キロ離れています。

仕方ないので,
「全く意味がわかりません」
と返信。
すると,こんな回答が来ました。

>函館の行政書士の◯◯◯様(男性)

>今事務所の前に来ていたのですが、どなたもいらっしゃらないみたいで…
>札幌の行政書士会の集まりがあったので帰りに事務所まで来てみました。
>お留守であれば結構です。

>以上◯◯◯様がおっしゃった通りをメールいたします。

>着歴は090-(略)
>と思われます。

「札幌で行政書士会があった」
が,
「札幌の行政書士会の集まりがあった」
では,まるで意味が違います。
(正確に表現するなら,札幌【で】行政書士会の集まりがあった,でしょう)

着歴も書いてあります。

さすがにどうかと思って…説教のメールの1本でも入れようかと思ったのですが,面倒なのでやめました。

あれからちょっと考えて思ったことがあります。
「行政書士会」というのは団体名です。
ですが,電話を受けた女の子は,「行政書士の会合,略して行政書士会」とでも解釈したのかもしれません。
集会,とか例会,とかのように「会」と付くことで,何らかの催し物を想像したのかもしれません。
ただ,私にしてみたら,行政書士会というのは固有名詞であり,団体名です。

この不一致から,あのような意味不明な報告につながったのでしょう。

…なぜ,札幌から函館に移動するのに,なぜ白老を経由したのか,これには理解に苦しみますが。

さて,ここでちょっと考えてみましょう。
電話代行サービスの「価値」とは何でしょうか。

電話を受けること…ではありません。
それは,商品としての表面上のものでしかありません。

「電話を受けてもらえる」ということそのものに「価値」があるわけではないのです。

例えば,私の場合「電話に出たくない」という理由があります。
このようなブログを書いているときならばいいのでしょうけど,コピーライティングとかの「商品」を書いているときなどに,電話で集中力をかき乱されたら,品質と納期に直結します。

自分の持ちうる集中力を100%発揮していた時に,電話に出てしまったら…集中力は0に戻ります。そこからまた一瞬で100%に戻ることは決してありません。

何かいいヘッドライン(キャッチコピー)を思いついて,それを書こうとした瞬間に電話がなったら…それで記憶が飛んでど忘れしたら…計り知れない「損害」に成り得ます。

つまり,電話代行は,商品としての品質や納期…言い換えると「売上」に直結しているのです。
「電話に出てもらえる」ことは,売上向上につながるのです。
単に「代わりに電話に出る」ということそのものを求めているわけではありません。

あるいは…司法書士事務所の仕事として見た場合も,基本的に同じです。
例えば,相続手続きについて相談しようとした人が事務所に電話をくれたとします。
その時に,留守電だったら,そのまま切られる可能性のほうが高いでしょう。
そして,そのまま別の事務所に電話を掛けます。
実際,私もそのように対応したことは何度もあります。

ですが,電話代行サービスで,受付の女性が出ることによって,用件を述べてもらい,連絡先を聞き出せる可能性が高まります。
留守電でも着歴は残りますが,電話代行サービスが,
「折り返しご連絡いたします」
と言ってくれることにより,その顧客は他所に掛けずに「待ってもらえる」可能性は高まります。

こちらの面でも電話代行サービスの提供している「価値」は売上への貢献なのです。

電話を代わりに受ける…ということであれば,あのような意味不明な報告になります。
ですが…「相手の売上を上げるために,この1本の電話を出て,きちんと報告する」ということになると,伝えるメッセージが変わってくるのではないでしょうか。

そんなつもりはありませんでしたが,私がこの函館の行政書士に電話をして…そこからまた別のビジネスチャンスになるかもしれないのです。

電話代行サービスは,電話を出ることそのものに価値があるわけではないのです。
同じように,あなたの商品やサービスも…あなたが伝えているメッセージが,顧客にとって価値を感じているとは限らないのです。

一度時間を取って,顧客にとっての価値は何か。
考えてみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
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