アイディアの出し方、作り方、扱い方の基本

アイディアの出し方、作り方、扱い方の基本

アイディアの出し方、作り方、扱い方の基本
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今日のブログは何を書こうか…
いろいろ考えて、ヒラメキました。
「うん、今日はこのテーマで書こう!」

そして、今。
それが思い出せなくて苦労しています。
かれこれ15分ほどウンウンうなっているのですが、その瞬間のヒラメキが思い出せません。

しかたがないので、今日のテーマは、
「アイディアの出し方、作り方、扱い方の基本」
です。

まずは、いつものように、言葉の定義から。

定義【アイディア】
思いつき。新奇な工夫。着想

定義【着想】
ある物事を遂行するための工夫や考え。思いつき。

アイディアの出し方は、コニカミノルタのテレビCMで解説してあります。
こちらをご覧ください。
http://www.konicaminolta.jp/about/corporate/activity/cm/021/index.html
動画閲覧環境がない方のために、セリフをテキストにしました。
「デジタルテキスタイルプリンターが
デザイナの発想を自由にしたんですが、、、
彼女苦しそうですね。
悩んで悩んで悩みぬいた人にしか、いいアイディアは、やってこないから。
もうちょっとだけ悩んでみよう。」
(コニカミノルタのWEBサイト「テキスタイルデザイナー」篇より)

さすがに、CMでアイディアの出し方すべてを解説してあるわけではありません。
これだけでは足りません。

「悩んで悩んで悩みぬく」前にやることがあるのです。

その解説として、この有名な古典を避けて通ることはできません。
ジェームス.W.ヤングの『アイデアのつくり方』(A technique for producing ideas)です。

薄くて小さな本なのですが、アイディアの基本についてまとめてあります。
ウィキペディアより、いくつか引用します。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
「既存の要素を新しい組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい」

かの「成功哲学」で有名なナポレオン・ヒルによると、17の成功のノウハウの一つに
「クリエイティブビジョン」
というものがあります。
想像力の使い方を意味しています。

さらに詳しく書くと、
「ハーモニックビジョン」
「クリエイティブビジョン」
の2つに分かれます。
前者が、既存と既存の組み合わせで新しいものを生み出す「改良的想像力」です。後者が「独創的想像力」と呼ばれる、ヒラメキやインスピレーションの賜物です。

かの発明王トーマス・エジソンは、生涯で1300もの発明をしたと言われています。
ですが、彼の発明のうち、「クリエイティブビジョン」に基づいた独創的な発明は、たった1つ。蓄音機しか無いのだそうです。
それ以外の1299は、「ハーモニックビジョン」に基づく、既存の何かを改良したもの…とのこと。

それくらい、
「オリジナル」
でアイディアを出すのは難しいのです。
トーマス・エジソンのような天才肌の人でも、生涯にたった1つのオリジナルしかないのです。
私達のような凡人は、ハーモニックビジョンで、既存と既存を組み合わせて、新しい何かを生み出すことを選ぶほうが現実的です。

では、どうすればいいのか。

先ほどのジェームス.W.ヤングの『アイデアのつくり方』に戻ります。再びウィキペディアの引用です。

アイデアの実際の生産は5つの段階を経由して行われる。
データ集め
データの咀嚼
データの組み合わせ
ユーレカ(発見した!)の瞬間
アイデアのチェック

とのこと。
つまり、大前提として十分なインプットをしなければ、何か新しいものを生み出すことはできないのです。

先ほどのコニカミノルタのCMにあった、
「悩んで悩んで悩みぬく」
前に、まずは十分にデータを集め、咀嚼(そしゃく)して、組み合わせて…とやらないといけないのです。
その段階で、「悩んで悩んで悩みぬいた」後、ある瞬間に「ヒラメキ」が訪れるのです。

悩めばいいというものではありません。
十分なインプットがなければ、アイディアを出すことなどできないのです。

例えば、このブログ。
1000日以上毎日書き続けています。
「よくそれだけ書けるね」
「よく続くね」
と言われます。
続くのは、単純に習慣形成力を活用しているだけですが、書くこと自体は、アイディアの出し方にもとづきます。
言い換えると、それだけインプットしている、ということなのです。

最後に、アイディアのあ使い方です。
まず、アイディアは、出てきた瞬間に捕らえなければいけません。
捕まえておかないと、すぐに逃げてしまいます。
例えば今日の私のように…。

何か思いついたら、すぐにメモすることを強く強く推奨します。私のように、思い出せなくて苦しむ前に…。
逃した魚は大きいのです。

ここでまた、「悩んで悩んで悩みぬく」ことで思い出せるかもしれません。
とはいえ、ここで一つ問題があります。
アイディアは、「悩んで悩んで悩みぬいた」後、ちょっとしたリラックスの瞬間に、降ってきます。
枕元でうつらうつらしている時…シャワーを浴びている時…ぼーっとしながら運転している時…。

どれも、なかなかメモができる状況にありません。
でも、そこでメモを出来るかどうかで、良いアイディアを捕まえておけるかどうかに懸かってきます。

個人的な経験則として、枕元には普通のメモとペンを置いておけばいいでしょう。
風呂場には、濡れても書けるペンと濡れても書けるメモがあります。特に、温泉に入りに行く時などは必ず持って行きます。
最後に…運転中はどうしたらいいのか。
もちろん、運転中にメモは取れません。できたとしてもやめてください。危険です。
私は、ICレコーダーをYシャツの胸ポケットに入れて運転しています。

札幌に行く時など、片道2時間くらいは運転します。何かアイディアが出てきた瞬間、扱い慣れたICレコーダーで、手元を見ずとも録音できるので、すぐに喋って録音します。

以上、アイディアの出し方でした。
今の時代は、情報が氾濫(はんらん)しています。
特に広告コピーなどは「あ、またコレ系ね」となって、読んでもらえません。
だからこそ…これまでに何度も何度も伝えたメッセージを、飽きられないように、面白おかしく伝えなければ、コピーを読んでもらうことはできません。

コピーライターの99%が、既存のコピーの組み合わせです。
ですが…残り1%が、このアイディア出しに懸かっているのです。
良いコピーは、ヒラメキの才能で書くものではありません。ですが、伝説に残るような素晴らしいコピーを書くには、優れたヒラメキが出せるかどうかに懸かっているのです。

<予告>
6月29日(水)13時30分〜16時30分
東京から書籍を執筆した、あの東証一部上場のコンサルティング会社、船井総研出身のコンサルタントを札幌に招いて出版記念セミナーまた読書会等を企画しています。
参加者にとって最大の価値を得てもらうために、読書会がいいのか、それともセミナーがいいのか。
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ですので、まずは、この日時を空けておいてください。
なお、開催場所はこちら。
 
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