売上アップと商品力アップとの間に存在しない因果関係

売上アップと商品力アップとの間に存在しない因果関係

売上アップと商品力アップとの間に存在しない因果関係
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ちょっと想像してみて下さい。
コンビニに行って,ペットボトルのミネラルウォーターを買おうと思ったとします。
そこに,こんなPOPがあったら,どうでしょうか。

「このミネラルウォーターは,飲んでも死にません」

「このミネラルウォーターは,毒入りではありません」

ある意味,当たり前です。
ペットボトルのミネラルウォーターとして,最低限度の品質を有している必要性があるのは言うまでもないことです。
逆に,コンビニの棚にずらりと並んだ,数々のペットボトルの中から,「商品力」で選んでもらえるでしょうか。

その場で全部飲み比べてみないことには,商品力で判断しようがないのです。

つまり,商品力は,良いのは当たり前。
商品力が良くても,マーケティングとセールスをしないと,売れないのです。

ほとんどの場合,商品力で売上の問題は解決しない,ということです。
大前提として,「商品力」が「いい」のは当たり前なのです。

別の例を紹介します。
「相続◯☓士」
という資格があるとします。
その資格を持っていれば,相続に詳しい,という「お墨付き」がもらえることになります。

では,行政書士がこの「相続◯☓士」の資格を取ったら,売上の問題は解決するでしょうか。
もちろん,その資格を取る取らない,ということと,売上には基本的に関連性がありません。

集客できるなら,資格がなくても売上は上がります。
集客できなければ,資格があっても売上は上がらないのです。

行政書士は,もともと相続関係について扱うことのできる国家資格です。
その行政書士に,さらに民間資格を積み重ねても,集客の問題が改善しなければ,意味は無いのです。

では,商品力で,売上の問題が解決する場合とは,どういうことでしょうか。

今日は,非常に数少ない
「商品力」
で売上の問題が解決する例を紹介します。

前提として,集客ができている場合,となります。

きちんとやろうと思えば,集客できる。
ただ,商品力は悪くはないけど,「確信」までには至らない。

そんな場合,セールスは難しくなります。
マーケティングで,興味関心を持ってもらい,対面セールスに持ち込むことができても,セールスで失敗します。

そんな時に,商品力を改善したらどうなるでしょうか。
今までよりも,確信を持ってマーケティングやセールスに精を出せるようになります。

これが,数少ない「商品力」で売上を改善できる例です。

もっと極端な例を言うならば,好きでもない商品を,イヤイヤ我慢して売っていたならば…
好きな商品を売れば,もっと簡単に売れるようになる,という話です。

商品力,と言えるかどうかは何とも言えませんが,別の例を紹介します。

それは,バージョンアップです。
バージョンアップしたものを,既存ユーザーに販売すれば,売上が上がります。

この場合,バージョンアップは商品力の改善です。

別のバージョンアップの例としては,有名なものとして,小説家太宰治の作品があります。
その太宰治の作品の文庫本に,有名な人気マンガ家のイラストを付けたところ,大ヒットした,という話です。
これまで,純文学に見向きもしなかった若年層が,その彼らが好む人気マンガ家の絵を見て買ったからです。

これは商品力と言えるかどうかは,少々微妙です。
純文学作品ということであれば,商品力とは,小説の中身だからです。
とはいえ,表紙も含めて商品だ,と捉えるなら,商品力の改善で売上が上がった,とは言えます。

別の,非常に極端な例を紹介します。
ある整体師さんがいるとします。
立地が,卸売市場の中,だとします。
顧客ターゲットは,卸売市場で働く方々です。
重たいものを持つので,腰痛に苦しんでいる人が多い…とします。

もし,整体師が「頭痛の治療」しかできなかったら,売上に苦しむことになります。
ですが,そこで市場関係者にいろいろリサーチして,新たに「腰痛解消」の施術を覚えたならば,売上は上がる,ということになります。

太宰治の小説しかり,市場の腰痛しかり,マーケティングをして,顧客の欲求を把握しなければ,解決しません。
結局は,商品力を改善するにしても,マーケティングは必要なのです。

良い商品だから売れる…と思ったけど売れなかった。
だからもっと良い商品を提供しようと改善を繰り返す。

これがビジネスの滅びの道です。

さらに良い商品を作る前に,すでに十分に良い商品を世に出して下さい。
とにかく売ってください。
その収益を使って,更に商品力を改善して,顧客満足度を高めて下さい。

まず売る。それから改善です。
売れない時に,商品力改善は,解決策ではないのです。
唯一と言っていい例が,商品力がないと確信を持ってセールス出来ない時,くらいでしょう。

念のため繰り返します。十分に良い商品だ,という前提です。
売りに出すに値しないような商品を,
「とりあえず売れ」
ということではありません。
すでに,いい商品であればこそ,さらに改善する前に,まず売って下さい,という話です。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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