大前提として,今の世の中,ほとんどの場合が
「新商品」
など,ない。
ということです。
新商品の例としては,トーマス・エジソンが発明した「蓄音機」みたいなものです。
あるいは,グラハム・ベルが発明した「電話」みたいたもの,でしょうか。
または,スティーブ・ジョブズが発明した「iPhone(スマートフォン)」みたいなものかもしれません。
言い換えると,iPhone7が発売されている状態で,iPhone8というのは,ある意味において
「新商品」
とは言えない,ということです。
全く世の中に存在していないものを,新たに作り出す…というのは極めて大変で労力がかかり,成功率が低く,かつ「売れるかどうか」もわかりません。
今の世の中の
「新商品」
とは,既存の商品やサービスの延長上にあり,それを改造・改良したもの,という認識になるでしょう。
…ということで,今日はこの一般的な新商品の売り方です。
既存のものの延長上にある。
…ということは,必ず競合が存在する,ということです。
その競合はどこなのか。これを特定しなければいけません。
その上で,その競合を上回る何かの利点やベネフィットが何か。
それも調べなければなりません。
さらに,どんな点が
「購買意思決定要因」
になるのかも調べなければなりません。
いろいろ調べなければなりません。
ですが…新商品というものの場合,大きな障害が立ちはだかります。
つまり,原則として既存顧客はいない,ということです。
その商品やサービスを買ってくれた人が,まだ誰もいない,ということです。
すでに買ってくれた顧客に対して,インタビューする…ということができないのです。
ではどうしたらいいのか。
それが今日のテーマである,
「新商品の売り出し方」
です。
いろいろあると思いますが,取り合えず3つほど紹介します。
1.力技
基本的にマーケティングとコピーライティング…つまり,オンライン・オフラインを問わず,通信販売で売る…ということを想定していたとします。
その場合,その反対が,力技です。
例えば,オンラインで教材やコンテンツを売っている会社が新製品をリリースするとします。
そのときに,そのサイトで売り出す…ということではありません。
見込み客に,はじめから対面セールスで販売してしまうのです。
オンラインに縛られる必要はありません。
オフラインで,電話や手紙やDMに縛られる必要はありません。
普通に,見込み客にアポを取って,対面セールスで販売してしまえばいいのです。
対面セールスをすることで,
「どのようなアプローチ」
をするのが響くのか,いろいろわかってくるでしょう。
そのやり取りが,今後,大々的にリリースするときに活用できるのdす。
2.キャンペーン
先程のが力技だとしたら,今度が正攻法,と言えるかもしれません。
きちんと,キャンペーンを展開して販売すればいいのです。
ただ…リサーチも出来ないのに,どうやったらキャンペーンで反応を引き出せるのか。
これはある程度,慣れと推測…言い換えると博打的要素も出てきます。
個人的にはあまりおすすめできないでしょう。
3.モニター募集
おそらく,これが一番現実的で,一番良く見かけるのではないでしょうか。
「この度は新商品(商品名)を販売します。しかし,まだ新商品ですので誰もこれを買った人がいません。そこで,モニターとして購入し,お客様の声をいただけないでしょうか。つきましては先着◯名様につき,モニター価格として,本来◯◯円のところ,◯割引の◯◯円にて販売いたします」
という形で売り出すのです。
言うまでもなく,これまでに何らかの商品やサービスを販売している方が,別に新商品を開発した場合,などに使えます。つまり,既存顧客のリストに対して,モニター募集のお知らせをするわけです。
新規ビジネス…ということであれば,リストも何もない状態ですので,既存顧客のリストにモニター募集を掛けることはできません。
そんな時は,1の通り,直接見込み客になりそうな人を探して,アポを取って,対面セールス。
このほうが早くで効果的でしょう。
目的は,お客様の声をもらうこと。
お客様の声をもらう過程で,さまざまなリサーチやインタビューをさせてもらうことです。
それが済んでから,2のとおり,大々的にキャンペーンを展開して下さい。
繰り返します。必ずキャンペーンを展開して下さい。
新商品を販売している…と知っている人は世の中で,その会社しかない状態です。
キャンペーンを展開しないと,新商品を販売開始した,なんて誰もし利用がありません。
キャンペーンを展開せずに,
「新商品の売れ行きが悪い…」
など言っても意味がありません。売れるはずがないのです。
そのキャンペーンを展開するために,リサーチ,特にお客様の声を集めるために,モニター募集や対面セールスを行う,ということですね。
以上,新商品の売り出し方でした。健闘を祈ります。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。