ターゲットを間違えると,死と災厄が降りかかる話

ターゲットを間違えると,死と災厄が降りかかる話

ターゲットを間違えると,死と災厄が降りかかる話
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

先日,久々にテレビを付けたら,たまたま釣りの番組でした。
大して興味があるわけではないですが…他局では殺人のニュースとか,そんなのばかり。
釣りの番組は,親が好きで,食事中によく見ていたのを思い出し…10年以上ぶりで懐かしくなり,そのまま付けていました。
…なにか作業をしていた時のことです。
もちろん,テレビ番組ですのでCMに変わります。

CMは…釣り竿の宣伝でした。
確か,
「100年後も使える釣り竿」
といったコピーだったと思います。

思わず,
「それ,証明しようがないだろ」
と心のなかでツッコミを入れてしまいました。

証明できないし,それ以上に顧客にとってベネフィットではありません。
同じ竿を100年使えて,何がどんなメリットがあるのでしょうか。

家宝にして,親子孫まで3代使い続ける漁師さんがターゲットなのでしょうか。

…などと,愚にもつかないことを考えながら,作業を継続。

日が変わり,今日。
私のブログをよくご覧になる方はご存知でしょう。
日曜17時半といえば,「笑点」の時間です。
ダン・ケネディなどは,かなり真剣に「お笑い」について勉強した方であり,実際彼の話は聞いていて面白いものです。
私は…自分のセミナーで,面白さを追求するつもりはありませんが,それでも学ぶものはあると思って,時間の許す限り笑点を見るようにしています。

笑点になると…CMの内容がガラリと変わります。
宣伝する内容が,線香だったり紙おむつだったり入れ歯関連商品だったり…。
妙に生々しく感じます。

同じく日曜日の23時半からは,スポーツカーのレーシングに関する番組です。

CMの内容は当然…車です。車そのもののCMもあります。
または,オイルのCMだったり…カーメンテナンス会社のCMだったり…。

以上3番組のCM事情でした。
言うまでもなく,珍しくもなんともない話ではないでしょう。

釣り番組を見る人は,釣りに興味があるだろうから,釣り竿の宣伝をする。

カーレーシングの番組を見る人は,車に興味があるだろうから,車関連の宣伝をする。

笑点は…出演者である大喜利の回答者達の平均年齢が高いこともあり,視聴者も高齢者が多いのでしょう。
実際,先代の笑点司会者,歌丸師匠の落語を聴きに行った時に感じたのですが…周りは見事にお年寄りばかり。
私はまだ30代ですが…一気に60代まで老け込んだ気分になりました。

それだけ高齢者に絞りこめる以上,紙おむつなどの商品を宣伝するのはよくわかる気がします。
線香の宣伝もわかりやすいです。
そのうち,仏具や,墓石の宣伝まで出てくるかもしれません。

あるいは,司法書士事務所や行政書士事務所等が,相続手続きの宣伝をはじめるかもしれません。

さて,取り留めもなくここまで書いてきました。

改めていうまでもないでしょう。
ターゲットを特定して,そのターゲットに合わせて宣伝をすべき,という当たり前の話です。

もしこれがズレていたらどうなるでしょう。
例えば…笑点に,高性能スポーツカーの宣伝をしたらどうなるでしょうか。
もちろん,売上は見込めません。
…むしろ,売れたら困ります。死と災厄を振りまくことになります。

NEXCO東日本によると,平成26年度の統計では,高速道路の逆走の68%が,65歳以上。
※高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が多い…というのはマスコミによる印象操作,という話があります。この点に裏付けはとれませんでした。裏付けの取れた内容として,高齢者による運転被害の例として載せておきます。

また,釣り番組で紙おむつの宣伝をしても,売上は見込めないでしょう。

カーレーシングの番組に釣り竿を宣伝しても…やはり売上は見込めません。
もっとも,釣り番組で,アウトドアに強いSUVカーなどを宣伝する,という選択はあるかもしれませんが…

当たり前ですが,広告宣伝をする時は,
「誰が」
その媒体を見ているのか。
これをチェックしなければいけません。
広告担当者に聞けば,きちんと教えてくれるはずです。
教えてもらえないようでしたら,その広告媒体に広告を出すべきではないでしょう。

もちろん,相手も教えたくても教えられない場合があります。
例えば雑誌を創刊するような場合です。
どれだけの人が,どんな人がみるかどうかもわからない以上,避けておいたほうが無難です。

一方。非常にオススメな媒体は,これまで広告を出していなかった媒体が,広告を出し始めた場合です。
少し前の話ですが,Facebookは,はじめのうちはユーザーが増えるまで,ずっと広告を出していなかったそうです。

雑誌等も,広告を出さなくとも,その雑誌そのものが売れるので広告を出していなかった,なんて場合があります。その雑誌が広告を出し始めた場合…はじめは高い反応を叩き出す可能性があります。なぜなら,広告は「広告」として認識するから,人はスルーするのです。広告が出ていない媒体に広告が出ると,スルーする確率が減ります。

これは単に珍しいところに広告を出す,ということではない,ということに注意してください。
1年間のうちで,通りかかるのは人が数人程度,あとはイノシシかシカくらいしかいないところに広告を出しても…珍しいことは確かでも,反応は見込めないでしょう。

話をまとめます。
次のようなステップにします。
1.広告を出す商品は何かを明確にする。
2.その商品を買うのはどんな人なのか,ターゲットを明確にする。
3.いくつか広告媒体をピックアップする。
4.その広告媒体の担当者に対し,どんな人がその広告を見ているのかを確認する。
5.上記4で明確にした人と,2のターゲットが一致しているかどうかを確認する。

これが,広告媒体を選ぶ際の,基本中の基本です。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
2〜3通りしか集客法を知らない。
どうしていいかわからない。そんなあなたは,一度こちらをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください