ここ最近、ニュースを賑わせている、新国立競技場の建設費問題。
たまたま、あるネットのニュースを見かけました。
なんとなくの流し読みなので、正確には覚えていません。
元ゼネコン社員によるコメントでした。
そもそも、当初の予算額1300億円では建設が不可能だった、という話なのです。
最低限の座席数と広さで、簡素な競技場を作れるかどうかのギリギリだったのだとか。
それはさておき、こんなコメントがありました。
「予算の2倍、3倍ということはよくあること」
「全然珍しくないし、むしろそれが当たり前」
仮に、この元ゼネコン社員の言っていることが本当だったとしたら…。
ここに一つの問題点があります。
全く話が変わります。
LCCのフライトチケットを手配する時に、5000円以下のチケットを見つけて、
「安い!」
と思って予約していくと…気がつけば、1万8000円くらいの決済額になる、ということがあります。
チケット自体は5000円未満でも、往復チケット、空港使用料、消費税、座席指定料、手荷物を預ける料金、そしてカード決済手数料。
単純に5000円の倍、1万円以下のはずが、気がつけば1万8000円を超えるのです。
往復、という事情もあるので、単純に3倍…とは言えませんが、
「こんなはずでは…」
という違和感はあるのではないでしょうか。
ただ、5000円が1万8000円、という規模ですまないのが、この新国立競技場。
「予算の2倍、3倍で当たり前」
と言われて、多くの国民が納得行くでしょうか。
…それでも、業界ではそれが「当たり前」なのです。
国立競技場はともかく、一般消費者が立てる新築建物やリフォームで、この
「建設業界側」
のルールを押し付けてきた結果、多くの消費者が泣きを見ることになりました
「こんなはずでは…」
今日のタイトル、
「マーケティングの成功法則」
という非常に安っぽい言葉を使っています。
成功法則…法則です。
法則とは、「一定の条件下で、事物の間に成立する普遍的、必然的関係」とのことです。
例えば、手に持っているペンを手放せば、床に落ちます。
これが万有引力の法則です。
理屈としては、例外なく100%必ず働くものを法則、ということになります。
ということは、屁理屈をこねると、「成功法則というものは存在しなえない」のが法則、というわけわからない話になります。
そこで、
「こうすればうまくいく【確率が非常に高くなる】考え方」
を以って、成功法則となります。
マーケティングにおける成功法則。
それは、業界の常識を打破することです。
業界の常識で、かつ業界にとって利益になることで…消費者に不都合な常識を打破すれば、うまくいくのです。
「予算の2倍3倍当たり前」
などと言っている建設業界において、
「見積金額価格保証。見積金額から1円たりとも金額を上げません」
と謳うことができれば、大きな競合優位性となります。
もちろん、顧客にとっては、
「見積金額は上がらなくて当たり前」
ですから、いかにして建設業界が、見積金額から2倍3倍と金額を上げてきたのか、という過去を暴かなければなりません。
その上でないと「見積金額保証」と謳ったところで誰もメリットを感じないでしょう。
だからこそ、なかなかやらないのです。
業界を敵に回すことが怖いのです。
…だからこそ、やればうまくいくのです。
実際、それをやってうまく行った工務店や建設会社は多々あります。
業界を敵に回して、業界の暗部を晒し、それに対する解決策を明示する。
これができれば、必ず…とまではいわないにしてもうまくいく、マーケティングの成功法則になります。
余談です。
今回の国立競技場はさておき。
そもそも見積の2倍、3倍…となったら
「はなしが違うじゃないか」
となって、契約キャンセル…と思うかもしれませんが、実はそうならないのです。
そこにも仕掛けがあるのです。
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