他社のリソースで稼ぐ,という考え方

他社のリソースで稼ぐ,という考え方

他社のリソースで稼ぐ,という考え方
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「柔よく剛を制す」という言葉があります。
私は全く詳しくないので,もしかしたら間違っているかもしれません。
その点はご容赦下さい。

相手の力を利用して相手を制する。
この発想がなんとも素晴らしいものです。

つまり,自分の力を使わずに,他の力を使って,自分の望みどおりの結果を手に入れる,ということを意味します。
単なる他力本願ではなく,相手の力を「自らが統制」する,というところがポイントでしょう。

さて,柔道を始めとした,スポーツの話をするつもりはありません。
あくまでも,ビジネスであり,マーケティングの話です。

先日,ニュースを見ていたところ,ビジネスホテルのアパホテルが,国会のすぐ側に新ホテルを建設するとのこと。
会長のインタビューを耳にしたのですが,彼は
「コバンザメ商法」
などと言っていました。

コバンザメという表現はさておき,非常に知恵を使っている…という印象を受けました。
なぜなら,すぐとなりに最高ランクのホテルが建っているからです。
ホテルの隣にホテルを建てる。
なかなか考えつく発想ではありません。

ですが…「お付の人は,そういったホテルに泊まらない」という考え方で,その最高ランクのホテルのすぐとなりに建設する,とのこと。

この場合,となりの最高ランクのホテルの集客力を使って,自らのホテルの集客を行う,ということになります。
いわば「おこぼれをあずかる」ようなイメージでしょうか。
それを以て「コバンザメ商法」というコメントに繋がったのでしょう。

このように競合他社のリソースを使って自社が稼ぐ。
このような発想は,他の人にはなかなかできないので大切にしたいものです。

このような発想をもう少し現実的にした例があります。

台湾で,日本のラーメン店がオープン。
250時間以上も連続で行列ができつづけ,行列の連続時間ということで世界記録になったのだとか。

その行列を利用してビジネスをした人がいます。
ビジネスと言うほどの規模ではありません。
やったことはただ一つ。行列待ちの代行サービスです。

代わりに行列に並ぶ時間によって,金額を請求する…というサービスです。
確か,15分150円…という話でした。

もっと上手くやる方法はあるでしょう。
ですが,このビジネスが上手いかどうかは,さほど問題ではありません。

その行列を前にして,「ビジネスチャンス」として捉え,「何らかの行動」をした。
これがポイントです。

ここでは,行列…というラーメン店の集客力を活用して,自分のビジネス…というよりは,小遣い稼ぎにした。

この発想を上手く取り入れたいものです。
自分が頑張るのではなく,頑張っている人の力をうまく借りる。
それが「コバンザメ」であり,別の言葉を表現するならば「便乗する」ということです。

もちろん,最終的に,ビジネスとしてやっていくならば,ラーメン店の行列を当てにし続けることはできません。
ただの一過性の話です。
文字通り小遣い稼ぎです。

それでも,
「チャンス」
を前に,行動できる。私自身は,そうでありたいと願い,その思いを忘れないために,今日のブログとしました。

誰もがやっていることを誰もがやっているようにやっても,誰もがやっているような結果にしか繋がりません。
このような,大きな発想の転換,マインドシフトの第一歩が,この,行列待ち代行サービスではないでしょうか。

最後に。

1972年。
アメリカ大統領選でのこと。
民主党大会で,ジョージ・マクガバンは,ニクソンの対立候補として,大統領候補に推薦されました。

そのマクガバン議員は,その党大会中に,イーグルストン氏の副大統領候補から外したとのこと。
そこで,マクガバンとイーグルストンの2名がプリントされた大量のステッカーやバッジなどが不用品になったそうです。

それを,16歳の若者が1つ5セントで買い占め。
そして,歴史的珍事として,1つ25ドルで売ったのだとか。

このエピソードに出てくる,16歳の若者とは,かのビル・ゲイツ。

こういったちょっとしたチャンスを目にする機会を逃さずにいたからこそ,世界ナンバーワンになれたのかもしれません。

もちろん,このバッジを5セントで買い占めて,25ドルで売る…というマネは,誰でもできました。
ただ,彼しかやらなかったことです。

16歳の彼はまだ何一つネームバリューもなにもありませんでした。
だから,すでにネームバリューのあるものを売ったのです。

他のリソースを巧みに使いこなす発想。
これを忘れずに抱き続けたいものです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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