ニュースレターをご覧頂いている方から,質問をいただきました。
せっかくなので今日のネタにします。
質問の内容が,掛かってきた電話1本の値段です。
値段…というと,生々しいかもしれません。要するに,その問い合わせ・申込みいただくお電話あたりに,どれだけの価値があるのか,ということです。
もちろん,いろんな考え方,計算方法があります。
今日は2つのパターンを紹介します。
1.CPO
1つ目の「CPO」は、Cost Per Orderの略です。
意味としては【新規顧客】獲得単価,となります。
似たような例として,
「CPR」,Cost Per Responseの略です。
意味としては【見込み客】獲得単価です。
他にもCPAとかありますが,細かくなりすぎるので省略します。
CPOとCPR,どちらを採用するのか。
これは,業種業態によります。
掛かってきた電話がそのまま受注に繋がる場合…例えば,整骨院や整体院,美容室や出前などは,CPOが適切でしょう。
CPOの計算方法は,次のとおりとなります。
広告費÷受注件数=CPO
例えば,10万円の広告を出して,申込みの電話が10件くれば,,CPOは,1万円となります。
電話が1本掛かってきたら…
「この電話は1万円の価値がある!」
と言うことを知っていたら,電話の対応自体が変わるかもしれません。
では,複数の広告を出している場合は,どう計算すればいいのでしょうか。
この場合,一つの考え方は,単純に顧客に聞く,というやり方があります。
顧客に「何を見て今回はお電話いただきましたか?」と尋ねます。
その結果を別々に集計するのです。
(1)新聞折込チラシの場合
印刷代と折り込み代で,3万円掛かった,とします。
掛かってきた電話に対して,上述の質問をして,
「チラシ見ました」
という回答を頂いた件数が,10件だとします。
3万円÷10件=3000円(CPO)
(2)新聞紙面広告
新聞紙面広告に10万円払って掲載したとします。
掛かってきた電話に対して,上述の質問をして,
「チラシ見ました」
という回答を頂いた件数が,10件だとします。
この場合,
10万円÷10件=1万円(CPO)
となります。
この2種類の例では,新聞折込チラシのほうが,効果的だ,ということがわかります。
それはさておき,電話1本の値段ということであれば,平均すれば,6500円,ということがわかります。
2.LTV
今日は,アルファベットばかりですね。
LTVとは,ライフアイムバリュー(顧客生涯価値)です。
一人の顧客が,どれだけのお金を使ってくれるか,という考え方です。
例えば,ある整体院に,顧客が来るとします。
だいたい,平均で4回通ってくれることが,データ上わかってきました。
1回の施術料金は,5000円だとします。
この場合,LTVは,@5000円×4回=20000円です。
最終的に,電話1本の価値は,いくらになるのでしょうか。
CPOは,獲得単価。
LTVは,生涯価値。
CPOとしての6500円と,平均生涯価値の2万円,合計26500円。
これが電話1本の価値となります。
ここから2つの考え方に分かれます。
極端な表現をするならば,電話1本の対応をぞんざいにすることで,受注を逃すとします。
この場合,26500円をドブに捨てたことになるのです。
一方…電話が掛かってきて,適切な対応をして,予約につながれな,26500円分の価値を獲得した…とも言えます。
私も含め,電話対応で改善できる部分はまだまだあります。
価値を知ることで,もっと,改善意欲が出てくるかもしれません。
以上,参考になりましたら幸いです。
今回はニュースレターをご覧の方からの質問でした。
他にも,こんなことを書いて欲しい,ということがありましたら,フォームよりどんどんリクエストをお待ちしています。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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