先日,夏風邪を引いて苦しんでいたときのことです。
クライアントさんから,ドリンク剤の差し入れをいただきました。
本州出身の私には見たこともない,
「エゾエース」
です。
見たこともない…というのは,あくまでも実物の話。
Facebookなどで,やはり体調を崩した方が飲んでいる…という内容の投稿を,見たことがあります。
今回,差し入れで,このエゾエースをいただくことで,北海道の人にとっては,「風邪と言えばエゾエース」なんだな,と実感した次第です。
では,ちょっと考えてみて下さい。
このエゾエースの競合商品は何でしょうか。
風邪の,実際に風邪の時は何をするのが多いのでしょうか。
私は医師ではないので,本来はどうすべきかは,知りません。
実際に,多くやっているであろうこととしては,
・安静(要するに寝て治す)
・市販の総合感冒薬を服用
・病院で診療を受ける
・民間療法を試す
などがあります。
例えば,民間療法の一つの例で,「卵酒」なんてものがある…らしいです。
マニアックどころでいうならば,ホメオパシーなるものものありのだとか。
時代を1000年くらい遡れば,加持祈祷などというものもあったようです。
エゾエースは,
「風邪といえばエゾエース」
という売り方をするならば,同じように
「風邪といえば◯◯」
という◯◯に当てはまるものが,そのまま競合となりうるわけです。
極論を言うならば,エゾエースの競合と言えば,加持祈祷だったりホメオパシーになりうるのです。
このような考え方をしてみると,意外な競合が見つかるかもしれません。
例えば,朝食というマーケットにおいて,極めて強力な競合が存在するのはご存知でしょうか。
実は,朝食というマーケットで競合…というよりは,身もふたもない話
「敵そのもの」
の存在があります。
それは,いわゆる特定の自己啓発系教材だったりセミナー。
私自身も耳にしたことがあるのですが,自己啓発のセミナーにおいて
「朝食は食べる必要はない」
という考え方があります。
この場合,いままで朝食を食べていた人が,この教えを受けることで,朝食を食べなくなるとしたら…
競合…という表現が適切かどうかはわかりませんが,朝食の業界において,この自己啓発セミナーは,あきらかに消費を阻害する敵という存在になるのです。
では,実際に
「〜と言えば◯◯」
という一文をどう活かせばいいのでしょうか。
先程の例では,
「風邪」という前提でした。
すなわち,
「風邪といえば◯◯」
というものです。
この◯◯というキーワードを,潜在顧客の頭のなかに入れ込むにはどうしたら良いでしょうか。
一つは,力技です。
広告宣伝費を湯水の如くつぎ込んで,認知度を上げる,というもの。
例えば,
「タンスに◯◯」
とか,
「ファイトー!!(略)」
という感じです。
さすがにこれは真似しようがありません。ですので別の手として,地道にチラシやWEB,小さな広告や名刺などで宣伝していく他ないでしょう。
考え方としては,検索キーワードの如く,絞り込みを掛けること。
検索キーワードが大きくなると,それだけ競合も増えます。
小さな土壌で一番になって,憶えてもらう,というやり方のほうが,小さな企業向けには合理的でしょう。
コツは,欲張らないこと。
小さな土壌で,そこの人に満足してもらえないようであれば,エリアが大きくなっても,同じ結果になります。
まずは,きちんと絞り込みを掛けて,その人達に憶えてもらうことからはじめて下さい。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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