社長・経営者が抱える難病の一つ 「忙しい」病の原因と展望

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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

昨日の記事は,質問をいただいたので
書いたのですが。

 

質問をくださった方から

「4回読みました」

とコメントいただきました。

 

 

嬉しいですね。
ここまで言っていただけると,
書いた甲斐があろうものです。

 

ぜひ,ご質問をお待ちしております。

 

 

今日は…
社長・経営者が抱える病の一つ
「忙しさ」
の解消について,
挑戦します。

 

 

ですので…
今日の記事を
最後まで読めば,
「忙しい病」
が治癒…できるかどうかは
わかりません。

 

 

なぜなら「洗脳」を抜けないと
治療できませんから。

 

 

忙しさが解消しても
問題ないという方。

忙しいのを
なんとかしたいけど,
なんとかならないという方。
最後までお付き合いください。

 

 

「忙しい病」病原体の根本原因

 

 

ある会合の場で
グループ討論があったのですが。

 

 

一人持ち時間3分。
一人ずつ3分話をして,
全員が話を聞きます。

 

 

もちろん,
他の人が話をしている間は
しっかり話を聞く…
のは当たり前ですが,
司会進行の方からも,
「携帯電話」の使用禁止を
しっかりアナウンスされています。

 

 

という「場」なのですが。

 

 

ある税理士は,
他の人が話をろくに聞かず,
ずっとスマホをつっついており…。

 

 

そして自分の番になったら,
堂々と,自分の言いたいことを
熱く語り…

 

そして,
自分の番が終わったら,
携帯電話を掴んで
「もしもし」
と言いながら小走りで部屋の外へ。

 

 

その税理士が,
その会合後の懇親会の
乾杯のあいさつで,

 

「忙しいという文字は
心を亡くすと書きます…」

 

などと,
壇上で語っていました。

 

 

まあ,
残念な人…を通り越して,
「ネタ」レベルではあるのですが。

 

…元に,
今こうしてブログのネタに
なってますからね。

※もちろん実話です

 

 

それはさておき。

 

 

「忙しい」
という文字は
心を亡くすと書きますが。

 

 

それはいいことなのでしょうか。
それともいいことではないのでしょうか。

 

もちろん,
死亡の「亡」の字ですからね。

 

「亡」の由来は象形文字。

 

人の死体に何かものを添えた形に
かたどり、人がなくなるの意味を表す
(新漢語林)

 

ということを考えると…
まあ,いい意味で使われる
わけではないでしょう。

 

 

ホントはどっち?

 

 

よく,

「忙しいのはいいこと」

みたいに言う人がいます。

 

私も,
「日常会話」
っぽく,
使うこともあります。

 

 

では,

「忙しいのはいいこと」

なら…

 

 

上述の,

「心を亡くすとかいて忙しい」

という表現とは
相容れません。

 

果たして,
真実はどちらなのでしょうか。

 

 

貧富と忙しさに関する4ルート

 

 

さて,
それっぽい図を作ってみました。

 


1 豊かでヒマ
2 豊かで忙しい
3 貧しくてヒマ
4 貧乏暇なし

 

 

という4ルートがあります。

 

 

さて。
ここで,あなたに質問。

 

1 豊かでヒマ
2 豊かで忙しい
3 貧しくてヒマ
4 貧乏暇なし

 

あなたは
今この4ルートのうち

 

自由に選べるとしたら
実際にどれを選ぶでしょうか。

 

 

そして。
それはなぜなのでしょうか。

 

 

4ルートと真実

 

 

1 豊かでヒマ
2 豊かで忙しい
3 貧しくてヒマ
4 貧乏暇なし

 

このルートのうち…

 

「忙しいのはいいこと」

 

となると,
2か4ルートになります。

 

 

2 豊かで忙しい
4 貧乏暇なし

 

この二者択一だったら…
修行僧でもなければ,
4を選ぶ人はそうそういないでしょう。

 

そもそも
このブログは経営者・社長向けの
内容ですから…

 

あなたは
売上や利益は,
改善・向上したいと
思っているはずですからね。

 

 

では,

 

「心を亡くすと書いて【忙】」

 

と言う人は…

 

1 豊かでヒマ
3 貧しくてヒマ

 

1か3のルートとなります。

 

 

まあ,1か3どちらかなら…
3を選ぶ人はそうそういないでしょう。

 

なので…

「争点」

 

になりそうなのは,

 

 

2 豊かで忙しい
3 貧しくてヒマ

 

 

このうち,
どちらがいいのか,
ということですね。

 

 

本当に向き合わなければならない選択

 

 

 

上述質問,

「どれかを選べるとしたら,
選ぶのはどれか」

だった場合。

 

 

おそらく,
多くの人が,

 

「豊か」

 

を選ぶでしょうから…

 

1 豊かでヒマ
2 豊かで忙しい

このどちらかの
可能性が高いと思うのですが。

 

 

では,あなたはどっちを
選んだでしょうか。

 

 

これが…
上述の,

 

「心を亡くすとかいて忙しい」
「ヒマよりは忙しいほうがいい」

 

この2つの選択です。

 

 

一つの価値観ですね。

 

 

経営者・社長は
多くの経営者や社長から

「忙しいのはいいこと」

のを是とする風潮があります。

 

 

では…
それが,
経営者・社長界隈の文化だったとして。

 

 

では,
それはあなた自身の価値観に
合致しているでしょうか。

つまり…

 

「忙しいのはいいこと」

 

という価値観を
抱いていることに
自覚していない人は…

 

1 豊かでヒマ

 

のルートは
永久に開かないのです。

 

 

別に,
暇なのは嫌だから,
お金欲しいし,
そのために忙しいのは大歓迎,
という人は…

 

まったくもって問題ありません。

 

 

ですが…

 

「忙しいのはいいこと」

 

と思っている人が
1のルートを目指すのは
矛盾が起きます。

 

だから…うまく行かない。

 

社長が忙しくなってきて,

 

効率化とか
組織化とか…
業務改善とか…
委任とか
権限移譲とか
外部委託とか

 

そういった話を持ち出してきて,
忙しさを解消しようとしても…

 

 

「忙しいのはいいこと」

 

という価値観を持っていると…

 

永久に
「忙しさ」
から脱することはできません。

 

 

忙しさを肯定する価値観の原因

 

 

まあ…
洗脳でしょうね。

 

義務教育で9年間。
そこから高等教育で3年間。
専門教育で4年間。

 

 

小中高大で16年間。

 

 

学校教育とは,
いわゆる
「社畜」
と呼ばれる…勤労生の
ものすごい
「英才教育」
なわけですね。

 

被雇用者の英才教育です。

 

 

言い換えると…
被雇用者は基本的に

労働 = 賃金

が成り立ちます。

つまり,

 

忙しい = 収入

のロジックで動いているわけです。

 

無意識の奥に…
学校教育を通して,
刷り込まれているわけですね。

 

その洗脳を脱しないまま,
経営者・社長業をやるとどうなるのか。

 

 

社長の仕事は
マーケティングです。

 

 

戦略を考え,
収益モデルを構築して,
再現性をもたせて,
売上を作り出す。

 

明日の売上ではなく,
今月末の売上でもなく…

 

 

半年後,1年後,3年後…
の売上をもたらすシステムを
構築するのが,
マーケティングであり,
社長の仕事です。

 

そのために,

 

ペンを握って
白紙に向き合っている時間が
何よりも生産性が高い。

 

問題は…
それって,外形上から見ると,

 

「動きが見えない」

 

わけですね。

 

 

実際,頭と紙との間を
やり取りしているだけにしか
見えませんから。

 

そして…
これは,

 

忙しい = 収入

のままな,社畜根性を持った人には
「サボって仕事をしていない」
ことになります。

 

社長としては
最高の生産性を上げる仕事ですが,
社畜根性だったら,ただのサボりですね。

 

 

その洗脳がもたらす
罪悪感から…
社長は忙しく動き回っていなければ
ならないわけです。

 

そのために,
「思考労働」
の時間を削って…
現場に出たり営業周りをしたり
事務所の掃除をしたり
従業員を現場指導したり
電話に出たり
FAXを送ったり
銀行で番号札を引いて待っていたり…

 

 

挙句の果てには,
経理の領収書貼りまで
始めてみたり…

 

その行き着く先が

 

4 貧乏暇なし

 

ルートまっしぐらです。

 

 

忙しいが好きな人に与えられた狭き門

 

もちろん,
忙しいの良し悪しを断罪するつもりも
否定も評価もしません。

 

何よりも,

 

2 豊かで忙しい
4 貧乏暇なし

 

2か4のどちらかのルートが
あるわけですから,
どちらを選ぶのも自由。

 

 

ただ,
現実問題として,
80対20の法則が作用しますから…

 

 

80%が,貧乏暇なしルートを
歩くことになります。

 

そして…
貧乏暇なしルートにハマると…
蟻地獄のごとく,
抜けられないのです。

 

なぜなら,
忙しいですから。

「心を亡くしている」

のですから。

 

じっくり時間を使って考えて,
この貧乏暇なしルートを脱するための
戦略や計画を練る時間がない。

 

 

そりゃまあ,
社長が本来やるべき仕事をサボって
「作業」
に没頭していれば,
そうなりますよね。

 

 

そして…
いつの日か体を壊して
動けなくなるまで
貧乏暇なしルート
のままなのです。

 

 

私からの提案

 

 

私は,
コンサルティング業なので…

「イメージ」

というものがあります。

 

すげーヒマそうにしていたら,
「信用」
に関わりかねないですからね。
売れない暇そうなコンサルタント,
みたいに思われたら,
ステータス的に痛い。

 

なので…

「いや~先生,
相変わらず忙しそうですね」

なんて言われると,

 

日本人特有の…

 

「いやいや…」

 

みたいな,

 

YesだかNoだかわからないような
玉虫色の返しをしますが。

 

では,
私は実際に
今忙しいのか,
という話ですね。

 

1 豊かでヒマ
2 豊かで忙しい
3 貧しくてヒマ
4 貧乏暇なし

 

私は,この4択で考えるなら…
明確に意識していることがあります。

 

それは…

絶対に

4 貧乏暇なし

ルートには入らない

 

ことを徹底的に意識しています。

 

そして。
私がたどるルートは唯一つ。

3 貧しくてヒマ

 ↓

1 豊かでヒマ

 

このルートしか,私は選ばない。

 

なぜなら…

私は,

時間 > お金

ですが,それ以上に

人生の目的 > 時間

 

なのです。

 

<参照>

自分の人生の目的を
達成するために,
時間とお金を使う。

 

そのための手段が
経営です。

 

<参照>

 

経営のために,
忙しくなって
身動きが取れなくなったら,
本末転倒です。

 

 

これは私の考えではありますが。

 

 

ただ…

 

世の中,
忙しいのがとにかく好き…
という方は少なくない。

 

 

一時的に忙しさに甘んじて…
でも,いつの日かは
きちんと体制を整えて,
時間を確保できるようにする,
という覚悟がある方であれば
問題ないのです。

 

本来は…問題はないのです。

 

まあ,
繰り返します。

 

「忙しい」

「心を亡くす」
ことです。

 

今は忙しくても
いつか…

 

なんて考えているうちに
心が死んでしまいます。

 

 

そんな経営者にこれまで
何人も何人も会ってきました。

 

もちろん,
私自身も経験したことがあります。

<参照>

 

今日のこの内容。
万人受けするものではないでしょう。

 

特に日本人の農耕民族的な気質…
「額に汗して働く」
という価値観からは
相容れないかもしれません。

 

 

ただ…
今日はちょっとした提案です。
新しい価値観の提案です。

 

 

忙しいことよりも,
お金よりも,
自分の人生で大切なことを
優先する,と言う考えですね。

 

そのために,

 

3 貧しくてヒマ

 ↓

1 豊かでヒマ

のルートがある,
という話でした。

 

 

そして,
それ以前に…

 

まずは社畜の英才教育から
脱して…
洗脳から脱して…

 

 

その上で,
自らの自由意志で
どのルートを選んだらいいのかを
考えてほしい,
という話でした。

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

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