正気さと狂気さを分けるもの

正気さと狂気さを分けるもの

正気さと狂気さを分けるもの
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Airbnb(エアビーアンドビー)という民泊サービスを初めて利用しました。
6泊ほど都内に宿泊する必要があったのですが,ホテルは高いし取れないし…
コピーライターとしては,いつも同じところ(東横イン)ばかりではなく違う体験も必要でしょう…思い切って挑戦です。

立地と価格で部屋を絞り込んだ上で,どうしようか検討。
家主(ホスト)が女性で…マットやら小物やらがピンク色だったりして,アラフォーなおっさんである私としては,かなり居心地悪そうです。

けれど,レビューを読む限りでは,普通に男性が泊まっているようです。

最終的に,
「仕事場として使っています」
というコメントを見て,ホストの女性と同居状態にはならないから安心できる,という判断です。

日中は家主さんが,いくら仕事で使っていようと,私は日中いません。文字通り寝るだけです。
顔を合わせる心配がないのが魅力的です。

ところが,当日。
家主さんから一本のメールが送られてきて,私を恐慌状態に陥れました。
チェックイン時間は23時頃を予定していたのですが,家主さんから,

「ちょっと今日非常に眠いので先に寝てしまうかもしれません」

え?
職場じゃないの?
一瞬パニック状態です。

実際…部屋にたどり着いてみると,部屋内から,そこはかとなく甘ったるい香り。
洗面台にはピンクの歯ブラシ。
トイレカバーもピンク。
赤いスリッパ。
お風呂場には,女性向けのシャンプーやコンディショナー等。
お手洗いのある洗面所兼脱衣室には鍵がかかりません。

少々気が遠くなる思いです。
幸い(?)家主さんと対面せずに,1泊目終了。
翌朝早めに出発。
夕方早い時間に全ての予定を終えたものの,部屋に戻るのは気が重いので,スタバに22時まで入り浸り…。
覚悟を決めて,ビビりながら部屋へ行き,インターホンを鳴らすと…歯ブラシ咥えた女性が登場。
第一声が,
「インターホン鳴らさなくていいですから。他にも人いますので」

マンションの一室に,若い女性と一対一で同居状態というのが解消された,という意味では安堵した反面。
やはり若い女性と同居状態であることには変わりません。

臆病なハムスターのごとく,右見て左見て…家主の女性がいないことを確認して,トイレに駆け込み…
出てきて手を洗っていたら,後ろにいて悲鳴を上げそうになるのをこらえる。
お互い,会話ゼロなので,そういう意味ではまだ気が楽ですが…言い換えると会話がゼロなので,いつまでも緊張が解けません。

単に,私が女性に対してビビりすぎなだけといえばそれまでです。
けれど…今回,それは全く別問題です。

なぜなら
「仕事場として使っています」
というコメントで,
「見ず知らずの女性と同居状態にはならない」
ことが,購買意思決定要因だったからです。

私にしてみれば,
「話が違う」
という感じです。

民泊の専門家からはAirbnbのサポートに連絡いただければ,別の部屋を探してくれる等,対応いただける旨アドバイスいただきました。
しかし,部屋を移動する面倒さを我慢するか,現状を我慢し続けるか。
…あと4泊。

さて,今日のタイトル
「正気さと狂気さを分けるもの」
です。

とてもマーケティングのブログ記事らしくない感じのタイトルですね。

今回,初めてのAirbnbという民泊サービスを利用しました。
そして,これだけ気まずい,心臓に悪い思いをしています。

だから,
「Airbnbなんてサイアクだ。もう二度と使わない」
という判断が,「狂気さ」です。

なぜなら,民泊ということは,物件一つ一つが全く別の規格です。
家主さんも,基本的に全て違います。
(一人で何十件,何百件と物件を抱えている人もいるかもしれませんが…)

ということは,今回は
「たまたまそういう人,そういう物件だった」
という可能性が高い,と判断になるでしょう。

2回目にAirbnbを使って,嫌な思いをしたら…運が悪かった,と思うしかないかもしれません。
ですが,5回,10回とAirbnbを使って,ことごとく嫌な思いをしたら…それはAirbnb側にも原因があるのではないか。そう分析できるわけです。

つまり,正気さとは「識別能力があること」を意味します。

定義【識別】
物事の相違を見分けること

「今回のこの物件はひどかった」
からといって,
「必ずしも他のAirbnb全てがひどいわけではない」
と識別できれば,正気です。

「今回の物件はひどかったから,Airbnbはダメだ」
と思ったら,そこに識別はないので,狂気ということになります。

また…仮にあるホテルチェーンの「ア◯ホテル」を例に出します。
ことごとく社長の顔写真があちこちあって気持ち悪い,と感じたとします。
そこで,
「いや今回泊まったア◯ホテルがたまたまこの社長の顔写真だらけで気持ち悪かっただけだ,他の◯パホテルは大丈夫に違いない」
と思ったら…それはそれで狂気です。なぜなら識別できていないからです。

ア◯ホテルチェーンということは「同じア◯ホテルである」ということが識別できていないのです。
それぞれ違うものを,違う,と判断するのも識別です。
同じものを同じ,と判断するのも識別なのです。

そして,どれだけ聡明さとは,どれだけ精密に識別できるか,ということに繋がります。

例えば,マーケティングの施策として,
「チラシ」
を撒いたとします。反応がありませんでした。

その結果,
「マーケティングなんてやっても無駄だ」
と判断するのは狂気です。

なぜなら,チラシを撒く,という一つの打ち手の結果に対する判断を「マーケティング全て」と混同しているからです。チラシの結果とマーケティングを識別できていないのです。

一方。
同じチラシを何回も何回も撒いて,ずっと反応がない状態のままでいるのも,狂気です。
同じことをして,違う結果になるはずがありません。これも識別できていないのです。

…ということで,今回に懲りず,また機会があればもう1回くらいはAirbnbに挑戦しようかと思います。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
2〜3通りしか集客法を知らない。
どうしていいかわからない。そんなあなたは,一度こちらをご覧ください。

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