なぜWIN-WINという言葉が大嫌いなのか

なぜWIN-WINという言葉が大嫌いなのか

なぜWIN-WINという言葉が大嫌いなのか
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こんにちは。
アップスタッツ経営研究会の代表,
集客代行業をしております
セールスコピーライターの飯山です。

 

今日は,
私の嫌いな言葉を
ひとつ紹介します。

 

 

それは,WIN-WINという言葉です。

 

 

ここ数年の間で,
よく使われる傾向にある言葉なので,
「え?何でその言葉を…?」
と思うかもしれません。

 

が。
私達日本人の文化的背景から考えると,
この言葉は受け入れるには
少々抵抗があるはずなのです。

 

 

私の価値観とともに,
なぜこの言葉が
嫌いなのか。
お伝えしていきます。

 

ぜひ,
最後までご覧いただくと同時に,
あなたも自分に置き換えて,
あなた自身の価値観を
見直してみるきっかけにしてください。

 

WIN-WINの元ネタは…?

 

私が知る限り…
確か,
スティーブン・コヴィー博士の著書,
「7つの習慣」
に書かれていた言葉です。

 

名著ということで,
世界中で読まれ…
もちろん,日本国内でも
たくさんの方に読まれています。

 

いわゆる,
「原理原則」
「普遍的な考え方」
が書かれた,
流行に左右されない
名著として扱われています。

 

実際…
そのとおりなのでしょう。

 

 

ですが。
私達は日本人です。

 

 

スティーブン・コヴィー博士は,
外国人です。

 

 

原理原則,人間という種は
変わらないとしても,
人種が違う以上,
文化的背景が違います。

 

 

文化的背景が違えば,
価値観も違うのです。

 

WIN-WINという言葉の背景

 

 

ちょっとブラックなテーマに
踏み込むかもしれません。
不快な表現が含まれる可能性が
ありますことをご了承ください。

 

 

 

アメリカは…
もともと,イギリスの清教徒が
アメリカ大陸に移住して
作られた国です。

 

 

ということは…
もとはイギリス系の人種であり…
その背景にあるのが,
一神教の世界観です。

 

 

実際,
本来は同じ神様を崇めるはずだったのに,
宗派に分かれて
殺戮しあう文化的背景が
彼らにはあるのです。

だから…
これまで彼らの中にあるのが,
WIN-LOSE
勝ち負けの世界です。

 

どちらかが勝って
どちらかが負けるのです。

 

 

 

その文化的背景において…

 

コヴィー博士の
WIN-WIN
という発想は,
大きなパラダイムシフトになったのでは
ないでしょうか。

 

では…
私達日本人はどうだったのか。

 

縄文時代の化石などで,
人骨を調べても,
殺傷による傷跡は
見つからないそうです。

 

つまり…
縄文時代の文化として,
「戦争が起きない」
文化・風土なのです。

 

同じ仲間同士で,
肩を並べて
協力しあって
生きていく。

 

そこに
勝ち負けはなく,
共に在る生き方。
それが私達日本人…でした。

 

まあ,
大東亜戦争や…
その終戦,敗北,
東京裁判史観などを通して,
海外の
「勝ち負け」
特に「負け犬根性」を叩き込まれたから
コヴィー博士の
WIN-WINという言葉が
「響くようになってしまった」
のでしょう。

 

極めて遺憾です。

 

 

WIN-WINの何が嫌なのか

 

 

本来WIN-LOSEだったのが,
WIN-WINになって
敗者を作らないという発想。

 

AさんがBさんに貢献する。
BさんがAさんに貢献する。

 

 

お互いに利益を得られる。
だからWIN-WIN。

 

結局,
それっていわゆる単なる
「Give and Take」
と同じではないでしょうか。

 

 

これ…
日本においては
もともと持っていない価値観なのです。

 

いつの間にか言葉の意味が
誤用され,歪められ
伝わっていますが…

 

日本人本来の価値観は,

「情けは人の為ならず」

なのです。

 

どういうわけか,
「親切にするのはその人のためにならないの意」
と理解している人もいるようですが…

デジタル大辞泉によれば,

「人に親切にすれば、
その相手のためになるだけでなく、
やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、
ということ。」

という意味になります。

 

 

 

だからWIN-WINは嫌い

 

WIN-WIN
の本質は,
Give and Take
です。

 

だから…
彼らの文化圏において,
何も考えること無く
単にちょっとした
親切をするだけで…

 

「何が目的なのか?」

と勘ぐられるのです。

 

例えば…
電車内で,
子どもが年寄りに
席を譲るとします。

 

最近の老人は,
「そこまで年をとってない!」
とブチギレする時代です。

 

ですが…
海外の文化圏では…
席を譲れば,
「何が目的だ?」
「どんな下心を持っている?」
と思われることでしょう。

 

彼らの文化圏において,
単に貢献を受けるだけ,
ということは許されません。

 

 

言い換えると…
平等の貢献しか与えることが許されず,
受けることができない。

 

これが,WIN-WINなのです。

 

そんなものに…
どんな価値があるのでしょうか。

 

私は本当に日本人でよかったと
心から思います。
つねに相手の好意に対して,
勘ぐり,腹を探り合う。
そんな生き方は疲れます。

 

 

彼らは文化的背景において,
そういう生き方が求められてきたのでしょう。
それが良いとか悪いとかという話ではなく…

 

単に,私は嫌だ,というだけの話です。

 

 

やまと魂だとどうなるのか

 

日本人Aさんが,
Bさんのために貢献します。

 

Bさんが…Aさんに価値を頂いた以上の
貢献を返します。

 

 

Aさんは…
さらに,Bさんから返していただいた価値
以上の貢献を返します。

 

 

こうやって,
どんどん相乗効果で
お互いに価値を提供し合う。

 

 

このほうが
素敵なことではないでしょうか。

 

 

人から頂いた貢献以上に貢献できない
なんて,窮屈で仕方がない話です。

 

 

そして。
今の時代には
失われつつあるものの…
やまと魂の真骨頂はここから。

 

 

AさんがBさんのために
貢献します。
貢献して貢献して貢献します。

 

 

 

そして,
Bさんは,Aさんに
全く価値を返さなかったとします。

 

 

この場合,Aさんは
大損…かもしれません。

 

 

それでも,
私達日本人は大丈夫なのです。

 

 

なぜなら…
これは外国人には
理解されない,日本本来の
価値観でしょうね。

 

 

それが…

 

 

 

「お天道様が見ている」

 

 

だから…
誰も見ていなかったとしても
そうそう反社会的,
非人道的,
非道徳的なことはしません。

 

誰も見てなかったとしても,
「お天道様が見ている」
のですから,
道端にポイ捨てなど
しないのです。

 

同じように…
AさんがBさんに
貢献して貢献して貢献して…
Bさんが全く価値を返してくれなくても,

自分がどれだけのことを
してきても…
それを誰も見てくれていないし
理解してくれなかったとしても,

 

「お天道様が見ていてくれる」

 

のですから,
それでいいのです。

 

 

数年後に,
CさんがAさんに
素敵な価値を与えてくれるかも
しれませんから。

 

これが…
私達日本人ならではの
やまと魂であり
価値観です。

 

 

WIN-WINのような
高々数百年レベルの国家で
生まれたものではなく,
私達が,数千年単位で培ってきた
本来の価値観を見直して…

 

 

その上で,
目の前の方に全力で
価値を提供して
貢献できる人でありたいものです。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

 

 

今日のテーマに関する記事はこちらです。
合わせてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

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