こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業，
アップスタッツ経営研究会，
セールスコピーライターの飯山です。
今日は，
「本質的な価値ではない価値」
についてお伝えします。
要するに，
商品の品質や価値が
購入の決め手になるとは
限らないのです。
商品やサービスの品質に
自信はある！
…けれど売れない。
そんな方は最後までご覧ください。
世界最高峰の詐欺師？！
名前を出すと，
いろいろ差し障りがありそうなので…
少々，ぼかします。
…と言っても，
すぐにバレそうですが。
外国に，
世界最高峰の，
自己啓発業界の
カリスマがいます。
業界内では非常に有名で，
彼の教えを受けた，
弟子のような人たちも，
たくさんいます。
日本にも，
「認定」と称する，
彼の名を冠した
「なんちゃってコーチ」
がたくさんいます
SNSでつながっている，
私が個人的に尊敬する経営者が，
彼（世界最高峰の自己啓発のカリスマ）を
宣伝しまくっているのを見ると…
心が醒めていくのを感じます。
私はこの経営者の方を尊敬していますが，
このカリスマを賞賛して，
広げようとしている事自体は遺憾です。
なぜなら。
彼の自己啓発には
「効果がない」
からです。
彼の教えている内容について，
「心理学」の専門家が
「効果がない」
ということを断言しています。
また…
「脳科学」の専門家とも
直接会って，話を聞かせて
もらっているのですが…
やはり彼のやっている
自己啓発は，
「効果がない」
ということを断言しています。
私が尊敬し，
師と仰ぐコンサルタントの方も，
「彼？あれはパス。ないない」
とのこと。
そんな効果がないものを，
上述の経営者は
さも素晴らしいかのように
伝えているので，
遺憾に思うわけです。
ちなみに，上述の
「心理学の専門家」
が，
「効果がなかった自己啓発セミナー」
というもので統計を取ったところ，
このカリスマ及び，この
手下どもがずらりと上位を占めていました。
実際に，
「効果を実感しなかった」
人たちが，こんなにもいる
ということです。
なぜ，
そんなまがい物が，
売れ続けるのでしょうか。
なぜ，
業界から閉め出されたり…
あるいは，詐欺罪として
逮捕されたりしないのでしょうか。
もちろん，
詐欺ではありません。
詐欺の要件は，
「騙して金品を巻き上げる意図」
が必要です。
このカリスマは
「騙す意図」
などないでしょう。
仮に…
彼の教えを受けた
１００人中３人しか
成果がなかったとしても。
そして，
その３人というのは，
別に彼の教えを受けようと
受けまいと，
いずれ成功する人物
だったとしても，です。
そもそも…
「効果がない」
ことは証明できません。
上述のアンケートでは
「催眠」
が解けたからこそ，
「効果がなかった！」
とアンケートで
答えられたのかもしれません。
けれど…
彼にン百万円も貢いた人に
してみたら…
「効果がなかった」
などと認めるわけには
いかないでしょう。
一貫性の法則に反しますから。
そんなまがい物の
彼が売れ続けるのはなぜか。
様々な人達の伝聞から推測する
限りにおいては…
非常に練り込まれた
ショーパフォーマンスが
凄まじく，
人生の中でも，
かつてないインパクトのある
「体験」になるから
でしょう。
そして…
それを支える
巧みなマーケティングがあるのですが…
そのマーケティング戦略については
今日の主題から外れるので
省略します。
それって価値は変わるの？
あなたは
「萌え米」
というものを
ご存知でしょうか。
萌え米（もえまい）とは
パッケージに萌え絵や
美少女イラストを取り入れた
米の販売形態の一種である。
（wikipedia）
要するに，米です。
米の1人当たり消費量は、
長期的には昭和37年度をピークにして、
その後、一貫して減少しています出典 農林水産省HP
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/pdf/1811d1.pdf
米自体も，
コモディティ化が進んで，
価格が下がり，
販売量も減っています。
ですが…
パッケージに
萌え絵を描くだけで，
大きく売上を伸ばせたのです。
2008年9月22日の発売開始から
同年10月末までに県外の若者男性を
中心に2,500件、30トンの売上があった
（wikipedia）
では…
米の「食品としての価値」は
何かが変わったのでしょうか。
別の例を紹介します。
文学作品の
太宰治「人間失格」が，
一時期，若者の間で
ブームになったそうです。
なぜか。
若者に人気の，
有名な漫画家が描いた絵が
表紙カバーに印刷されたからです。
では…
表紙に絵が印刷される前と後とでは，
太宰治の文学作品に
価値は変わったのでしょか。
いずれも，
「変わっていない」
はずです。
…にも関わらず，
人気殺到した，
ということになります。
本質的な価値ではない価値
冒頭の自己啓発のカリスマも
「自己啓発」
としての本質的な価値は
ありません。
ですが本質的な価値ではない
別の価値があるから
売れるのです。
ショーパフォーマンスとしてだったら，
とても見ごたえはありそうですね。
萌え米も…
「人間失格」も，
きっと同じでしょう。
本質的な価値ではない
別の価値を見出したから
新たに買う人が
出てきたのでしょう。
そう考えると…
売れないから，
「更に価値を高める」
というのは，
もしかしたら
効果的ではないのかもしれません。
もちろん，
本質的な価値がなければ，
冒頭の
自己啓発のカリスマみたいな
「なんちゃって自己啓発」
になるだけでしょう。
ですので，
本質的な価値はすでにある…
という前提で，
さらに別の角度から
価値を感じてもらえるために
何ができるのか。
こういった視点は
忘れずにいたいものです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
…ということで，
十分に本質的な価値があるならば，
あとは「売る」だけです。
売れないならば，
「集客の方程式」
に従って，
集客の方法を
増やしてみては
いかがでしょうか。
今日のテーマに関する記事はこちらです。
合わせてご覧ください。
↑
価値と価格，釣り合わないといけない。
そう思い込んでいる方はこちらをご覧ください。
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