顧客の価値観の変遷にビジネスモデルが追いついているか

顧客の価値観の変遷にビジネスモデルが追いついているか

顧客の価値観の変遷にビジネスモデルが追いついているか
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

 

今日は,価値観の変遷にビジネスモデルが
ついていけるかどうか…
なんて話をざっくばらんに紹介します。

 

 

基本的なことではあるのですが…
当事者では気づかないんですよね。

 

 

 

 

なので,
今日のこの記事を考える素材として,
自社のビジネスモデルと
マーケットの価値観について
考えてみてください。

 

 

自社のビジネスモデル…
時代遅れになっていないでしょうか…

 

 

「もう持っている必要性はないな」

 

 

 

何年か前のこと。
私がまだ,北海道の…
札幌から車で2時間くらいの
小さな町に住んでいたときのことです。

 

 

札幌在住の知り合いが,
車を手放した,
という話を聴いたので…

 

「いや,車はいるでしょ」

 

と思った次第です。
実際…
当時の仕事の中で
自己破産申立て書作成なんて
やっていたのですが…

 

 

相談の時点で,
「車だけは絶対に手放したくない」
と言って,
破産状態なのにそのまま
支払いを続けようとする人が
結構います。

 

 

私はそこまで車にこだわっていた
わけではないのですが…

 

 

でも,
その知人の話を聞いて

 

「いや,北海道に住んでて
車は必要でしょ」

 

…と思ったのは覚えています。

 

まあ,

 

「必要なときは,カーシェアリングで
 なんとかする…」

 

とのことでしたが…

 

 

カーシェアリングねぇ…
実際,乗りたいときに乗れないのは
すごく不便だろうなぁ…

 

 

くらいに思っていました。

 

 

それから数年。
札幌に住むようになって…
車はあれば便利ですが…

 

地下鉄と,
バスを駆使すれば,
目的地の駐車場代くらいの交通費で
移動できるようになりました。

 

 

ポイントは,
Googleマップ。

 

バス停の場所と時間まで
教えてくれます。

 

地下鉄では行きづらいところを
車で行っていたのですが…

 

 

バスを駆使すれば
思ったほど不便しないことが
わかりました。

 

 

が。
車はあるので使っていました。

 

 

ところが。
札幌から名古屋に引っ越す
2ヶ月前くらいに,
車検が切れるので
どうしたものか…

 

 

悩んだものの,
名古屋で乗るかどうか
わからないし…
ということで,
車を手放しました。

 

 

手放してみると…
不便といえば不便ですが,
なくてもなんとかなる
という感じですね。

 

 

必要なときは2~3回
ありましたが…
その都度,レンタカーで
何とかなりました。

 

 

そして…
名古屋に引っ越し。
札幌よりも遥かに不便な
場所です。

 

 

最寄りのコンビニまで徒歩15分。
バス停までは10分くらいでしょうか。

 

郵便局も15分。
金融機関は…20分くらい
歩かないとないですね。

 

そして…
最寄り駅は…
Google先生いわく,
徒歩56分だそうです。

 

終バス逃して
電車で帰ると…
タクシーで深夜料金込みで
3000円くらいでしょうか。

 

 

ですが…
バスでだいたい何とかなります。

 

 

コロナの関係で減便していて
1時間に1本くらいなのですが。

 

 

路線が5~6本あるので,
その中のどれかに乗れば
いいので…
不便ではあるけど
「困る」
ほどではありません。

 

 

さて。
そんな中。
びっくりしたのが,
レンタカー。

 

 

 

公共交通機関を
使うには適さない荷物…
刈払い機を修理に出すために,
車が必要になりました。

 

 

刈払い機は,自分の
伸長くらいの長さで…
先に刃がついています。

 

 

カバーはありますが
それを持ってバスに乗って
誰かとぶつかったら
大変です。

 

ということで,
レンタカーを借りたのですが。

 

 

ウィークリープランとか
マンスリープランが
あるんですね。

 

 

 

その後。
割と最近,人を乗せて
移動しなければならない,
突発的事態が起きたので…

 

 

その時は,
ウィークリープランで
レンタカーを手配したのですが。

 

 

札幌に住んでいた時の,
駐車場の月額分くらいで
レンタル料金でした。

 

 

これには…ちょっとびっくり。

 

 

車を所有すると,
ガソリン代だけでなく,
メンテナンス費用
保険料
車検代
駐車場代
税金…

 

もろもろかかってきます。

 

が…
1週間使っても…
オプションの保険料と,
ガソリン代入れて,
1万円ちょっと
くらいなんですよね。

 

 

私はこれを見て…

 

「あ,車を所有する必要って
 もうなくなったな」

 

と実感した次第です。

 

 

冒頭で紹介した知人は…
私よりも5~6年くらい早く
それに気づいた
ということでしょう。

 

 

イノベーター理論

 

…というものがあります。
耳にしたことが
あるかもしれませんね。

 

 

詳しく知りたい方は
ネットで調べていただくとして…

 

 

ここではざっくり紹介します。

 

新しい製品やサービスの市場への
普及率を表したマーケティング理論です。

 

 

ざっくりと5つのタイプが
います。

 

 

イノベーター(革新者) 2.5%
アーリーアダプター(初期採用者) 13/5%
アーリーマジョリティー(前期追随者) 34%
レイトマジョリティ(後期追随者) 34%
ラガード(遅滞者) 16%

 

 

 

新しい商品やサービスが
市場に出たときに…
それに反応して採用するまでに…

 

 

イノベーターの人は,
真っ先に採用して
ラガードの人は一番最後に採用する
位の感覚ですね。

 

 

ちなみに,パーセンテージは
人口比です。

 

 

例えば,
iPhoneが初めて世に出たときに
手に入れる人がイノベーター。

 

 

未だにガラケーを使っているのが
ラガードという感じでしょうか。

 

 

私は頭が固いので,
本来はラガードか…
レイトマジョリティ…
あたりですかね。

 

 

今回は…
私は引っ越しという出来事が
あったので…
環境の変化があって,
価値観が変化…

 

 

 

すなわち,
「車は所有する必要はない」
と思うようになりましたが。

 

 

私の知人は,
イノベーターか
アーリーアダプター
あたりだったのでは
ないでしょうか。

 

 

ただ…
私はこのレンタカーのプランを見て…
実際に,ウィークリープランで
1万円で1週間ほど車に乗って…

 

 

「車を所有する必要はない」

 

…と思うと同時に。

 

 

「車を扱うビジネスをしている人は,
 価値観の変化に対応できないと
 淘汰されるだろうな」

 

 

という危惧を抱いたのです。

 

 

おそらく,
「自動車」
というものの必要性が
世の中からなくなるのは…

 

まあ,私が生きている間は
ないでしょう。

 

けれど…
都市部においては,
公共交通機関の発達。

 

 

都市部ではない…
あえてこの表現をするなら,
田舎において,
公共交通機関が発達して
いなかったとしても…

 

別の問題で
車の利用頻度は
減ってくるのが想定されます。

 

 

例えば…
老人が車を使って殺人を
犯す危惧ですね。

 

世間では
「上級国民」
が車で人を轢き殺した裁判が
進行しているようですが。

 

 

人間の社会において
人殺しは最大級の禁忌です。

 

自分の親に人殺しになってほしくない
という人が多いのではないでしょうか。

 

SNSで,
70代の男性が,
免許の更新をした際に

「視力が下がっていたけど…
 まだまだ若いつもり」

なんて投稿を見て…

 

若いつもり…で
認知機能の衰えに目を背けて
いつか人を殺すかもしれないな,
と思った次第です。

 

…という時代背景を考えると,
親族が必死で運転を止める時代に
なっていくのかもしれません。

 

 

…ということを考えると,
自動車販売業はもちろん。

 

BtoC…一般消費者を相手にする
自動車の修理,メンテナンスも,
遠くない未来に,
ビジネスモデルとして
成り立たなくなっていくでしょう。

 

 

もちろん,
すでに非常に厳しい状況を
迎えているのが,
ガソリンスタンドでしょうね。

 

 

もちろん,
世の中から完全になくなることは
ありません。

 

 

が…
市場の衰退が進行すると…
利益率の低下に直結します。

 

具体的には
顧客獲得コストが増加して…
リピート客が激増するわけです。

 

よく,
休眠客の呼び戻し,
なんてマーケティングの
打ち手がありますが。

 

 

自動車修理工場が
休眠客の掘り起こしをしたとして…
顧客が免許の返納をしたら,
呼び戻しのやりようがないわけですね。

 

 

ですので,
集客できないし
リピート客は減るし…

 

という状況になります。

 

 

 

ではどうしたらいいのか。

 

 

 

ポイントは早さ

 

 

今のうちから
少しずつビジネスモデルを
転換していくしかないでしょう。

 

 

今のビジネスで
収益が上がっている間に
ビジネスモデルを
少しずつ変化させていくのです。

 

 

何か,新しいことを始めるには,
時間と労力とコストがかかります。

 

 

ビジネスモデルが疲弊しきって
利益が上がらなくなった後に
強制的にビジネスモデルの変換を
迫られると大変です。

 

ですから…
今のビジネスで
収益が上がっている間に…
早く,始めることです。

 

 

自動車産業でいうなら…
カーシェアリングとかは
アーリーアダプターの領域でしょう。
まだまだ根強い所有信仰がありますが。

 

 

ある日突然
ガラッと変わることもあり得るわけです。

 

 

ですので,
早く取り掛かるのが
コツとなります。

 

 

このあたりについて,
もっと掘り下げた内容に
興味がある方は…
コメントから,
「掘り下げ希望」
とでも送って下さい。

 

 

ビジネスモデルの話は
ある意味,マーケティングよりも
ずっと大事なのですが。

 

 

なかなか理解されづらいので,
興味がある方が…
そうですね。
何人かいらっしゃる場合には
もう少し掘り下げて書くことにします。

 

 

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

追伸

 

 

こちらから
「掘り下げ希望」
と送って下さい。

 

締切は…28日(水)24時
までにします。

 

 

何人かいるようでしたら,
あらためて記事します。

 

 

 

 

 

アップスタッツ合同会社のブログを
メールで受け取りませんか?

ブログ記事の内容を,メルマガで配信いたします。

 

ブログ記事内容とは別に,
メルマガ読者限定コンテンツの
配信もあります。

 

毎朝午前5時に,ブログ記事をメルマガ配信。

午後5時過ぎに,
メルマガ読者限定記事を配信いたします。

 

特に,ブログでは公開しづらいノウハウなどは,
メルマガ限定でご案内いたします。

 

今すぐ下記フォームよりご登録ください。

メールアドレス *
お名前 *
全角文字で入力してください。

 

ブログに感想やコメントをいただけませんか?

ブログの感想,意見,あるいは,
こんな記事を読みたい,
「○×について,どう思いますか?」
といった質問やリクエストなどを,
お気軽にお寄せください。

 

コメントの方法は2つ。

1つは,このページ一番下の投稿フォームにコメントしていただくこと。
もうひとつが,コメント投稿フォームに入力いただくこと。

 

いただいたコメントを元に,
今後の記事執筆に反映させていきます。
「よくわからなかった」「おもしろかった」「むずかしかった」「参考になった」
など,一言でもいいので,お気軽にコメント,お待ちしております。
※コメントの際にメールアドレスを記入いただいた方は,
メルマガ登録させていただきます

2 thoughts on “顧客の価値観の変遷にビジネスモデルが追いついているか

  1. ひで

    掘り下げ希望 
    いつも楽しみに拝見しています。
    正に自動車修理業ですので、今回非常に興味深い内容でした。このコロナ禍でも自動車業界はどの会社も業績には影響無いと聞いております。当社もその1社ではあります。

    しかしこの業界の未来を考えると、明るい未来は想像できず、やる気も失せていきます。
    思い起こせば去年の今頃に仲のいい同業者数名と酒の席でこの業界が直面している問題をもっと理解する様、熱弁したこともあります。

    AIの進化による技術の遅れ、少子高齢化の車離れ、価格競争による低賃金化 上げれば切りがありません。

    私は当社経営者2代目です。後20年は現役でいなくてはいけません。掘り下げ熱望です。
    個人メールでも構いません。何かヒントだけでもいただきたいです。

    1. up-stats Post author

      ひでさん
      コメントありがとうございます。

      早速ですが,本日(2020年10月29日)掘り下げ記事を書きました。

      >何かヒントだけでもいただきたいです。

      ということで,なかなかブログという媒体でどこまで伝わるかわかりませんが,何かしらのヒントになりましたら幸いです。

up-stats へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください